これから英検2級を受ける方の中で、面接が不安な方が多いのではないでしょうか。
面接って、なかなかどこがポイントなのか、どう練習すればいいのか分かりませんよね。
この記事では、英検2級の面接で心得ておくべき3つのポイントをまとめました。
英検2級面接のレベル
まず、日本英語検定協会が規定する英検2級のレベルは以下の通りです。
2級は、準2級までしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級で、レベルは高校卒業程度とされています。社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。
英検で面接が試験内容に取り入れられるのは「3級」からになっています。
2級は、準2級を経て2ランクアップした面接試験ですので、合否基準も当然ながら初級レベルで簡単に合格してしまうものではありません。
「コミュニケーションを取ろうとする態度」だとか、「挨拶」、「沈黙がないかどうか」などの基本的な要素の他に、「社会生活に必要な英語」が明示できるような中レベルの英会話力を面接で表現する必要があります。
普段英語を学習している人でも、「英会話」に触れる機会のない方は、面接準備は必須になってきます。
英検2級面接の流れ
- 入室 …受験者に関する情報を書き込む「面接カード」を手渡し、笑顔で挨拶をしましょう。
- 着席 …着席を求められたら、お礼を言って座りましょう。「アティチュード」で点数をとりたいのであれば、無駄に思えても、一つ一つに「Yes」や「Thank you」などのアクションをしながら動くのがコツです。
- 氏名・級の確認…「How are you today? 」など、簡単な挨拶から会話が始まります。氏名や受験級などの確認を行いますので、一応間違いのないように確認しておきましょう。
- 「問題カード」を受け取る…いよいよテストの始まりです。パッセージとイラストが印刷された「問題カード」が手渡されます。
- パッセージの黙読(20秒間)…そのカードを20秒間黙読して下さいと指示が出されるので、黙読を開始します。内容に難しいことは一切ありませんので、緊張することなくしっかり意味を把握しましょう。
- パッセージの音読…次に、パッセージの音読をします。
- パッセージについての質問(No. 1)…パッセージに関して何かの事実の根拠になっている理由や方法などの質問をされます。(HowやWhyから始まるものが多いです。)
- 下のイラストのストーリー説明(No. 2)の考慮時間(20秒)…パッセージの下部にはイラストが載っています。そのイラストのいきさつ(展開説明)を英語で説明するのが第二問目の課題なのですが、20秒の考慮時間が与えられます。
- イラストの展開説明(No. 2)…イラストの展開説明を実際に声に出して行います。
- 受験者自身の意見を問う質問 (No. 3)…ここでは「問題カード」と関連性のあるトピックで、受験者自身の意見を尋ねられる質問が投げかけられます。ここでは問題と関係なく、自分自身の意見を答えることになっています。
- 受験者自身の意見を問う質問 (No. 4)…ここでは「問題カード」と関連性のないトピックで、受験者自身の意見を尋ねられる質問が投げかけられます。ここでも問題と関係なく、自分自身の意見を答えることになっています。
- 「問題カード」を面接委員に返す
- 退室…お礼を言って、笑顔で挨拶をしましょう。
2級面接コツ①リスニングを鍛える
面接のやり取りはスピード勝負です。
筆記試験で出たら余裕があるはずの問題も、時間制限と面接官の使う「ストップウォッチ」の圧迫感に負けて、頭が真っ白になってしまうことがあります。
また、黙読に関しても時間は意外と短く、一文一文を読み返している暇はありません。
そんなプレッシャーの中、なんとか乗り切れるようなスピード感とプレッシャーに負けない心持ちを鍛えるためにはどうすればいいかと聞かれたら、リスニング練習がおすすめです。
リスニングにも、時間制限や1度しかチャンスがないところなど、面接試験と似通ったところが沢山あります。
また、リスニング問題に使われているのも、面接の問題カードに使われている英語と同レベルのものなので、答え方や形式は違うものの同じような状況下で練習を繰り返すことができます。
また、リスニングの会話問題などを何度も繰り返し、対話でよく使われる表現や声のトーンなどを身に沁み込ませるように覚えましょう。
もちろん、実際に練習できる相手がいれば一番いいですが、そういったチャンスはしょっちゅうあるわけではないので、リスニング問題をひたすら解いて復習することで面接対策をしましょう。
2級面接コツ②使えるフレーズを用意する
2級面接はルールや形式が統一されていて、対策がしやすいようにできています。
事前に「こう来たらこう答える」といったフレーズを用意しておくことで、2級受験者らしい「文章での回答」ができるようにしましょう。
3級の面接試験であったら単に「単語」で答えたとしても合格になるチャンスは大いにありますが、2級はそのようにはできません。
Why で聞かれたら「Because」で答えるなど、きちんとした形式で答える準備をしておきます。
面接でよく使えるフレーズ一覧
One day, (ある日、)…イラストの説明をする時、このフレーズから始めると便利。どのシチュエーションにも適用することができます。
A got in a trouble.(Aは困りました。)…文章と文章の間に挿入することで、次の文章を考える時間となるので便利です。
例: He was going to eat the cake from last night, so he opened the refrigerator. However, he got in A trouble because the cake was not there.
OK, now, I will explain this situation.(はい、では、この状況を説明します。)…これも、どのシチュエーションでも時間稼ぎになります。「this situation」を「about my opinion」とすることで、自分の意見を言うときにも一息溜めることができます。
May I beg you a pardon?(もう一度言っていただけますか?)…どうしても聞き取れなかったとき、丁寧に聞き返すフレーズ。聞き取れなかったからといって不合格になるわけではありません。しっかりと礼儀正しく聞き返すことでチャンスは戻ってきます。
So, (なので、)…面接に一回は必ず出てくるはずです。何度も繰り返して無意識に言えるようにしておきましょう。
He (she) decided to ~ (彼/彼女は~することに決めました。)…イラスト説明問題の時に使うことがあります。
In my opinion,(私の意見としては、)…これもちょっと付け加えるだけでしっかりとフォーマルな英語に聞こえるので、覚えておきましょう。
こういった具合に、「使える!」と思った単語は本番のためにメモして取っておくことが合格のカギです。
このように戦略的に対策することで、面接でふとした時にスムーズな受け答えをすることができるのです。
2級面接コツ③元気よくハキハキと話す
面接の緊張感と難易度、プレッシャーにしり込みして、声が小さくなってしまってはだめです。
自信をもって、元気よくハキハキと受け答えすることが面接突破の基本です。
相手が聞き取りやすいように、ゆっくりしっかり喋ることで、考える時間も増えます。
また、お腹の底から低い声を出すようにすると、発音が良く聞こえ、ネイティブスピーカーに近い話し方になるので、練習しておきましょう。
2級の筆記試験に受かった時点で、誰にでも合格のチャンスはあります。
くれぐれも、自身のなさから「アティチュード」の点数を失うことのないように、「明るくハキハキと」を心掛けて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
流れとコツを知って、何となく面接試験のイメージがつきましたか。
では皆さん、面接で上手くいくように継続して勉強頑張って下さい。
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