もうそろそろ受験が始まる…と思ってのらりくらりと過ごしていたら、あっという間に高校3年生の秋となってしまった学生の皆さん。
いよいよ受験の日にちがが目前に迫り、現実を感じ始めているのではないでしょうか?
今まではこれといった施策もなく、学校や塾が教えてくれる内容に沿って勉強してきましたが、受験目前となると、やはり「伸びる教科に掛ける」方法で勉強するのがスマートです。
短期で英語の点数を伸ばしたい、そんな学生さんは長文読解を攻めるべき。以下に説明していきます。
長文読解こそ高校3年生の秋に逆転できる
センター試験の英語筆記の試験では、200点満点のうち、おおよそ145点分が長文読解の問題なんです。
なぜそれほどまでに配点が高いかというと、長文読解は今まで学んだ文法、語彙、熟語、構文などの要素の集大成として認識されているからです。
長文読解問題を解くには頭を使い非常に疲れるため、家での学習は文法や単語を中心にして長文読解を後回しにしてきた学生さんは多いのではないでしょうか。
しかし配点の高い長文読解こそ、今の時期一番に攻め込まなければならないところ。
そして逆にいうと、そのようにして今までの学習では解くチャンスがなかなか無かった長文読解だからこそ、大きな伸びしろがあるのです。
長文読解は、今まで学校で習ってきたような文法力、語彙力、そしてすべてを掛け合わせた読解力がキーとなっています。
長文読解をこれから中心的に勉強し、それぞれの文章が成すパラグラフごとの意味を「早く」「正確に」掴む練習をすれば、一気に向上するのです。
では、具体的にどのような点を意識して、どのように勉強すればいいのか。また、勉強をする上での注意点はどこなのか、以下に説明していきます。
勉強法
さて、長文読解問題の点数を上げるには、どのような勉強法がいいのでしょうか?
一緒に見ていきましょう。
過去問は最良問。過去問中心に当たっていく
時間が差し迫った今は、参考書に載っている適当な長文読解を解いても大して大きな成長は見込めません。
高校3年生の秋となった今は、自分がこれから受ける学校の、あるいはセンター試験の過去問を解くことが最善の方法です。
過去問を解くことで、その試験の傾向や流れ、時間配分などが自然に身につきます。また、問われる問題のレベルを把握することができるので、試験までにマスターしておくべき単語のレベルや、自分に不足しているところが明白に分かります。
今ある時間を全て過去問研究につぎ込みましょう。そうすれば、一気に合格の確率があがること間違いなしです。
パラグラフごとに要旨を掴みメモを残す読解法
パラグラフは、数行の文章が一つにまとまって成される意味のかたまりです。
通常、長文読解問題に使われる長文は、おおよそ5つ~10つ程のパラグラフで成り立っています。
英語は文字の連鎖ですので、パラグラフを意識して読まないとどこに何が書いてあったのかすぐに忘れてしまいます。
パラグラフごとに、何が書いてあったのかをメモしていくのが一般的なやり方ですので、参考にしてみてください。
テストではシャープペンシルしか使えないかもしれませんが、この画像では赤で示した部分がその「メモ」です。字は汚くても、速さ勝負ですので、自分が読めれば大丈夫です。
こうすることで、読みながら文章の構成がより良く理解でき、問題に当たった時も該当の部分をすぐに見つけて読み返せるのでいいです。
音読
復習でぜひオススメしたいのは音読です。長文読解問題を解き、答え合わせ、間違い直しまで一通り終わったら、音読を2~3回することでその問題の締めとする方法です。
「リスニングや英会話の勉強でもないのに、音読して何になるの?」という意見があるかもしれません。
しかし、音読をすることによって、以下のような点が復習に役立つのです。
- たった今復習したところをできるだけ多くの感覚神経を通して見直せる点
- 自分が読んだスピードで理解することで、次回以降の速読の練習になる点
音読は科学的にも非常にいい勉強法であることが証明されています。ぜひ、読まずに終わりでなく、一つの問題ごとにできるだけ成長すべき今だからこそ、音読も合わせて行ってください。
焦ると陥りがちな勉強上の注意点
また、高校3年生の秋というこの時期は、焦りすぎて間違った勉強法をする方が多くいます。
以下に挙げた注意点もチェックして、正しい方法で勉強することを心掛けましょう。
焦って復習をおろそかにしない
「できるだけ多くの問題に当たらなければ!」と圧迫感を感じ、自分が一つ一つの問題に掛けている時間がもどかしくなってくることでしょう。
「やばい、このペースだと、過去問すべてを解くことができない!」と、スピードをあげようとして、答え合わせのみで復習をおろそかにしてしまう人がいます。
復習をすることは、間違った問題と向き合うことなので、精神的にも辛い面がありますが、復習を怠ると過去問を解いている意味がなくなるので気を付けましょう。
睡眠時間を削らない
受験生が陥りがちな間違った勉強サイクルの代表といってもいい「睡眠時間を削る」という行為ですが、健康に悪い上に、いざ勉強に集中しなければいけないシーンとなった時に、頭がボーっとして集中できないという現象を引き起こすので注意が必要です。
圧迫感で寝られないということもあるかもしれませんが、規則正しい食事、そして運動不足だと感じた時はあえて休息をとり少し外を走ってくるなどして、受験中でも規則正しい生活リズムを保てるように努力することが大切です。
語彙力が足りないからといって単語の勉強に集中しすぎない
長文読解問題をひたすら解いていると、分からない単語などが出てきて「やばい、単語力が足りない!」と単語帳だけをひたすら眺めている受験生も出てきます。
しかし単語力というのは、一日のうちに長い時間を続けて語彙学習に投資したからといっていきなり伸びるものではありません。記憶に定着する時間があるからです。一日20語、多くて大体50語の単語を覚えるなど、受験前日まで一日一日ごとの長期プランを立てて、プラン通りに覚えていった方がいいです。
また、どんなに一生懸命単語を勉強しても、長文問題には分からない単語はそれでも出てくるでしょう。その間に読解力を上げ、文中の流れからその単語の意味を予測して読み解いていった方が早いこともあります。あるいはその「分からない単語があっても読み解ける力」を測ることを意図して作られた問題もあるので、知っている単語の数にこだわりすぎなくても大丈夫なケースが多いです。
まとめ
いかがでしたか?
高校3年生の秋という今、差し迫った気持ちでストレスいっぱいだった学生さん達にとって、これからの勉強方法の指針・ヒントになれば幸いです。
また、自分が知っていたことでも、焦って忘れていたことを、思い出せるきっかけになってくれていたら嬉しいと思います。
人生の大きな関門である受験ですが、乗り越えた時に笑顔でいられるように、今一生懸命頑張って下さい!
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