英語を習いたい、というモチベーションがぐっと上がった時に、短期集中して英語力をしっかり上げたいと思った方。学校の休暇や会社の休みが続く、この時間があるときに、徹底的に英語力を伸ばしたい!という方。短期で英語力を上げるには、どんな勉強法が効果的なのか知りたいのではないでしょうか?
今回は、公立中学校で普通の学生だった私が、独学で上智大学英文学科に合格し、ニュージーランドに移住、数々の現地企業の採用面接に受かるようになるまでのレベルに引き上げた自身の経験を含め、英語の短期学習に効果のある勉強法をまとめました!
方法1:文章を丸暗記(文法)
一見、丸暗記するのには時間がかかって非効率的であるように感じるかもしれませんが、時間があるのであれば、英語学習に非常に効率的な勉強法です。
英語が難しいと感じる一つの要因としては、どういったつながりで、特定の「文型」になるのか理解できていないことが多いからです。例えば、
I have been standing there for 30 minutes until now.
I had been standing there for 30 minutes by 4 o’clock yesterday.
この文章で、過去分詞のhaveとhadがどうしてこのような違いになるのか、なぜそうなるのか、そういった文法を一つ一つ理解して体系的に学ぶのが英語の学習で大切な部分です。
ただ、そういった文法は、言葉では理解できても、自分のものにすることは難しいです。つまり、日本語の説明文を読んで理解できているつもりになっていても、実は理解できておらず、次に同じ文法の文章が出てきたときに、応用することができなかったりします。
そんな時に有効なのが、この「丸暗記」という方法です。そのような文章を、
- 英語部分を隠し、日本語訳部分から英語に訳せるようにする
- 日本語訳部分を別紙に書き出し、英語訳を書けるようにする
正解できるようになった時点で、
- 文法は理解できた(インプットできた)
- その文法を使える(アウトプットできる)
という一連の学習経験となるので、深く記憶に残ります。
このように練習すれば、習った文法を忘れにくく、脳に保存することができるので、着実で安定した勉強法です。このようにして一度勉強した文法は、ほとんどの場合改めて復習せずに次に進むことができるので、面倒臭がらずに実践してみましょう。
方法2:シャドウィング(リスニング)
シャドウィングは、イヤホンを使って英語を聞いて、聞いた英語をそのまま発声するという学習方法です。これは、英語をそのまま発声する上で、文法や意味などを即座に理解して行うので、頭の英語に対する処理能力がぐんと上がり、リスニングに効果がある練習方法のひとつです。
また、音声を聞いた直後にその音と近い音を出す練習を繰り返すことで、英語の発音も格段に違ってきます。
これは英語の学習法の中では最高度の勉強方法であると思います。10分でもこの学習法を試したら、初めての人は頭が痛くなる程疲れるかもしれません。しかし慣れもあり、これができるようになれば、英語力はたちまち伸びていきます。
初めてであれば、音声と同時に発音する必要はありません。一文聞いて、思い出せそうな範囲内で一時停止し、発声してみて、また一文聞いて、止めて、発声する、これを繰り返せば、徐々に慣れていきます。
しかし、試したらすぐにできるようにはなりませんので、妥協してしまう可能性もあります。しかし、妥協するほどの疲労感は、確実に力になっていることを忘れないで下さい。一度で出来なくても、同じCDを繰り返し使って、できるようにしていってもいいので、焦りすぎずに頑張りましょう。
方法3:単語を徹底的に覚える(語彙力)
英語を学ぶ上で一番大切な要素の一つが、語彙力です。リスニングやリーディングをするうえで、分からない単語が出ててきたら、一気に混乱してしまいますよね。対策として、英単語を覚えるのですが、覚えれば覚えるほど果てしない量に絶望した経験がある人は多いのではないでしょうか?
語彙力を向上するためにアドバイスするのであれば、「語彙力は必ず長期戦で計画を立てること」です。「継続は力なり」という言葉があるように、継続すれば力になるのがこの語彙力です。
TOEICで900点を取るために必要な単語数は「約1万語」といわれています。途方に暮れてしまうような衝撃のある数ですよね。しかし、「一日10単語」という目標を決め、継続していくといった計画は、できる気がしませんか?
今回は、短期学習に力を入れたい人たち向けの記事なので、覚える単語、つまり見て、意味が分かる(apple→りんご)/日本語で聞いて、訳せる(りんご→apple)ようになる単語の1日の目標を、できる範囲で目標を立ててください。
例えば、30日の夏休みのうち、出かけない20日を徹底的な英語学習に費やすとして、一日覚えられそうな英単語数が30個であれば、20日間で600個の英語が覚えられることになります。
方法4:外国人と話す機会を作る(スピーキング、ライティング)
毎日の過酷な英語特訓で、疲れたなと感じたときは、外国人と話す機会を作って、モチベーションをアップしましょう。
Meetup.com
これはスマホのアプリで、共通点を持った人たちが集まって交流できるアプリです。東京ではMeetupグループが300個もあるそうで、国際的なグループも多いのでおすすめです。
英会話カフェ
一番リスクのない安全な方法として、英会話カフェもおすすめです。手軽にネイティブスピーカー相手に英語が話せるので、モチベーションが上がります。
Couch surfing
世界中の人々が利用するウェブサイトで、旅行で日本にくる人で現地の日本人と交流したい外国人観光客が仲間の募集をかけています。
Facebookなどで交流
チャットでの交流ですが、だれでも気軽にFacebookの国際的グループに入れて、同じ趣味を持つ人、共通点のある人と交流することができます。
友達に紹介してもらう
友達に外国人の知り合いが多い人に、一度紹介してもらい、一緒に遊んだりするのも、モチベーションが上がります。
外国人と触れ合う短期アルバイトを探す
中心地のイベントスタッフなどの中では、単発、あるいは短期で外国人を相手にするアルバイトも多いです。
方法5:読んだスピードで理解できるまで声に出して読む(リーディング、長文読解)
英語の参考書などで、長文読解の問題があれば、そのような長文を一度声に出して読んでみることがいい勉強法の一つです。その際、長文問題は一回解いて置き、解説を読み答え合わせをして、さらにで長文の中で分からなかった文法や単語はしっかり復習をしましょう。
長文がすべて理解できる状態になったら、声に出して読んでみましょう。読み終わったら、もう一度。このように何度も繰り返し読んでいるうちに、長文を構成する文章一つ一つの理解が早くなります。読んでいるスピードで理解できるようになるまで繰り返します。
この方法を繰り返せば、脳の英文処理のスピードが早くなり、速読ができるようになります。
短期間に使える英語教本の選び方のコツ
短期間の勉強に使う英語参考書の選び方には、コツがあります。
長文読解や文法に関する参考書は新しいものを買い、厚すぎるものは選ばないようにしましょう。
短期間で、完結できる形の、薄い(厚さ5㎜程度の)文法書などが売っています。そのようなものを選ぶようにしましょう。ここで紹介する短期勉強法は、ストイックでも効率の良いものを特に挙げて紹介しているので、一文一文質の良い文章を取り扱う選ぶ必要があります。
薄い参考書は、厚いものに比べ、解説に使われている説明文が簡潔で分かりやすく、文章も非常に質の高いものを厳選して使っているため、ここで紹介する「丸暗記」や「シャドウィング」などの資料にぴったりです。
また、本のページ数を基準として計画が立てやすいので、短期で英語を伸ばすために使う参考書にはぴったりです。
逆に、単語の参考書は買わずに、今あるものを使って大丈夫です。新しいものを買うと、もうすでに知っている単語と知らない単語のシャッフルが激しく、混乱してしまいます。今ある単語の参考書に、最初から最後まで目を通し、覚えていない単語があればマーカーでチェックするなどして分かりやすくしましょう。
まとめ
いかがでしょうか?ここに挙げた勉強法の数々は、シャドウィングなど頭をフル活用し、ストイックなものが多いです。頭を使いすぎて、疲れてしまうことでしょう。しかし、時間がない時にできないことが多いので、挫折せずにしっかり継続しましょう。英語に集中できる期間が短期であるからこそ、頑張れることがあります。モチベーションをしっかりと保って、英語に集中できる期間が終わった時には、新しい自分が発見できるように、頑張りましょう!
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