【英語資格】英検・TOEFLでも役立つ英語ライティングの基礎

欧米の学校では、中学や高校などの早い段階からエッセイ(論文)の基礎を教え始めるところが多いようです。逆に日本の学校教育では、あまり授業で作文や小論文の書き方を習うことがありません。しかし、基礎がなければ、英検やTOEFLのライティングはかなり厄介です。今回は、テストで使えるライティングの基礎と勉強の方法を紹介します。

構成と段落の種類

英作文は基本、導入、本文、まとめの三つの部分で構成されます。この形に慣れてしまえば、英語のライティングはそれほど難しくなりません。

INTRODUCTION(導入)

このパートでは、英作文全体の結論を述べます。

例えば、「たこ焼きとお好み焼き、どちらが好きですか?」というお題であれば、「私はたこ焼きの方がお好み焼きより好きです」とここで述べるわけです。

BODY(本文)

このパートでは、導入部分で述べた結論・主張について、筆者がなぜそう思うのかについて説明していきます。

たこ焼きの例で言うと、「(私がお好み焼きよりたこ焼きが好きな理由の)一つ目は、たこ焼きには好物のタコが入っているからです」「二つ目に、たこ焼きは作る作業が楽しいからです」「三つ目は…」と言う風に、段落ごとに理由を挙げていく形です。

後ほど詳しく紹介しますが、本文中では段落ごとに上のような主張を立て、その段落内で証拠や例を紹介しながら補足していきます。

本文パートは英作文の中で最も長いパートで、短い作文でも二、三段落は使います。ちなみに、導入もまとめも基本一段落ずつです。

CONCLUSION(まとめ)

このパートでは、単に全体のまとめを書くだけなので、新しい情報を加えることはありません。基本的に述べることは、導入で述べた結論と、本文の一行目で述べた主張のみです。

たこ焼きの例だと、「結論として、私はお好み焼きよりたこ焼きを好みます。なぜなら、私はタコが大好きで、たこ焼きの作業も好きで、さらに…」となります。

結論を述べてから理由を説明する

まず結論から始めるというのは、英語ライティングの基本です。このスタイルは、日本語の文章と真逆なので、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

結論を最初に書くという原則は英作文全体としても、一つのパラグラフを見ても同じです。例えば、英作文全体の構造を見たとき、結論は最初の段落で言ってしまいます。

パラグラフ内でも、Introductionを除くすべての段落において、必ず一文目がその段落内での結論になります。

実際の英作文の構成を分析してみよう

ここでは、TOEFLの英作文サンプルを元に作った、和訳された作文を使い、実際に英作文がどんな構造なのかを詳しく見ていきます。

お題:一人で勉強・宿題するのが好きな人もいれば、グループで一緒に同じ課題をやるのが好きな人もいる。あなたはどちらを好むか、理由や例を交えて説明しなさい。

導入

みんな違った勉強方法を持っていて、それぞれに長所と短所が存在する。私は一人で勉強する方が、他人とグループで勉強するより良いと思う。その理由は二つあって、以下で詳しく説明する。

解説

イタリックの部分は英作文全体の結論になります。SATなどのより高度な試験だと、結論の前に読者の興味を引くようなトピックを取り入れたりしますが、TOEFLなら基本はこのようにシンプルな形で問題ないでしょう。

本文(二段落)

まず初めに、一人なら、自分が勉強したいところだけに集中できる。同じ教科でも、苦手な部分は生徒によって異なる。そのため、みんなで集まると本当に勉強したい部分に集中できない。例えば、私は一年生の時に歴史の宿題をグループでやっていたが、毎回政治、文化、科学、芸術など、様々な分野をカバーしなければいけなかった。私は宗教について勉強したかったが、結果的にあまり勉強できず、テストでも宗教関連の部分でかなり減点されてしまった。

次に、グループで勉強すると、集中が途切れやすい。勉強するよりも、友達と話したり遊んだりする方が楽だ。例えば、さっき話題にしたグループでは、何人かは勉強し始めてすぐに談笑し始めるため、結局あまり勉強せずに終わることも多々あった。勉強中常に気が散ってしまい、テストでも散々な結果に。この経験に懲りて、今では一人で勉強するようにしている。

解説

イタリックの部分はこの段落での主張であり、導入で述べた結論の理由に当たる部分です。このあとに、なぜそう主張するのかを説明し、読者が納得できるよう、実際にあったことを例として挙げます。

一文目で述べる主張は、必ず導入で述べた結論をサポートする内容でなくてはなりません。その主張が結論をうまく理由づけできているか、しっかり吟味した上で書き始めましょう。

この二つの段落を見ればわかるように、本文の段落の構造というのは、基本ほとんど決まっています。詳しくは「主張→説明→例」といった流れです。英検やTOEFLでは、このモデルに沿って書いていれば問題はありません。

まとめ

まとめとして、私はグループで勉強するよりも、一人で勉強する方が良いと思う。なぜなら、一人なら自分が勉強したいところを、他人に集中を妨げられることなく勉強できるからだ。

解説

最後の段落では、要点をまとめるのみ。読んでわかる通り、この段落はただ、導入で紹介した結論と本文に当たる二段落のそれぞれ一文目を持ってきて、うまく組み合わせただけです。

まとめでは、原則として、これまで本文で話してこなかったような新しい情報を挿入することはできません。これまでの内容を簡単にまとめることだけに集中しましょう。

英作文についてより詳しく学ぶには…

もしもっと詳しく英作文について学びたい場合は、次の記事を参考にしてみてください。

英語でのエッセイの書き方を5つのステップでマスターする方法

実際の英文エッセイを徹底分析!英語でエッセイをたくための方法

まとめ

今回は、英検やTOEFLのライティングで使える、英作文の基礎について紹介しました。英作文は、日本の作文に比べてかなりしっかり形式が決まっているので、覚えてしまえば意外と簡単に書けてしまうものです。

もちろん、慣れるまではひたすら練習するしかないので、実際に英作文を書きながらやり方を覚えていきましょう。

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