実際の英文エッセイを徹底分析!英語でエッセイをたくための方法

英語でエッセイを書くのは非常に大変な作業です。特に、中学や高校からエッセイの書き方を学び始めるアメリカとは違い、日本では論文を書く機会など大学に行くまではほとんどありません。今回は、これから英語でエッセイを書く初心者のために、実際のエッセイを使って分析・解説していきます。これを読めばきっと、英語で書くエッセイがどのようなものなのか感覚が掴めるはずです。

今回参考にするのは、 “Skyline College” というウェブサイトに掲載されている “Hooked on Credit Cards(クレジットカードに夢中)” というタイトルのエッセイです。この記事ではエッセイの一部分のみを引用しますが、ウェブサイトの “Argumentative Essays: MLA Sample Argumentative Paper” というページで全文読むことができるので、気になった方はそちらをご覧ください。

Introduction(導入)

エッセイの最初の段落は、 “Introduction” と呼ばれます。基本的にここでは、エッセイの主題となる内容について触れながら、大まかな内容を伝え、最後にエッセイの結論を述べます。まずは、サンプルエッセイの最初の段落を読み、Introductionの構造を理解していきましょう。

Credit card companies love to extend credit to college students, especially those just out of high school. Ads for credit cards line campus bulletin boards, flash across commercial Web sites for students, and get stuffed into shopping bags at college bookstores. Why do the companies market their product so vigorously to a population that lacks a substantial credit history and often has no steady source of income? The answer is that significant profits can be earned through high interest rates and assorted penalties and fees. By granting college student liberal lending arrangements, credit card companies often hook them on a cycle of spending that can ultimately lead to financial ruin.

まず一文目で、「クレジットカード会社は大学生、特に高校を卒業したばかりの者に信用を広げるのが大好きだ」と始まります。かなり興味深く、読者に「どうしてだろう?」と考えさせる内容です。また、 “credit card” と “college student” というキーワードを入れることで、うまくエッセイの主題へと内容を繋げられています。このように、主題に関連した内容で、読者の目を引くような最初の数文を “Hook” といいます。ここでは読者を引き込むことが重要なので、読者が知らないような事実や驚くようなトピックを持ってきましょう。

中盤では、一文目の話をさらに掘り下げます。このエッセイの場合、クレジットカード会社が一体どのような手段で大学生を誘惑しているのかについて、具体的に話されています。このように、最初に述べた内容についてより具体的に述べていくのがIntroductionの中盤の役割です。

Introductionの最後は、結論です。英語のエッセイでは、結論を導入で述べてしまいます。こちらのエッセイの場合は、最後の一文である、 「大学生の自由借入契約を認めることによって、クレジットカード会社は大学生を、財政破綻に繋がる支出のサイクルへと誘導している」が結論です。このような、結論を簡潔に述べた一文のことを “Thesis statement” といいます。これは、他人のエッセイを読むときにも、全体の内容を理解する上でとても役に立つので、覚えておきましょう。

Body(本文)

エッセイの本文は、 “Body” と呼ばれ、一般的に複数の段落で構成されます。今回参考にしているサンプルエッセイの場合、Bodyの段落は6つです。その全てを引用してしまうと長くなってしまうので、今回はその中でも解説に適したものの一つを引用します。まずはその段落を読んでみましょう。

Often students discover too late that they are thoroughly hooked. The results can be catastrophic. Some students are forced to drop out of school and take low-paying full-time jobs. Others, once they graduate, have difficulty landing good jobs because of their poor credit rating. Many students suffer psychologically as well. Even those who have parents willing to bail them out of debt often experience a great deal of anxiety and guilt. Two students recently grew so stressed by their accumulating debt that they committed suicide (Consumer Federation of Amer. 3).

Body段落の冒頭では、段落全体のトピックが簡潔に述べられます。このような文は “Topic sentence” と呼ばれ、このエッセイの場合、最初の二文がそれに当たります。翻訳すると、「多くの場合、もう手遅れという段階で、やっと学生たちは、自分たちが(クレジットカードに)完全に夢中になっていることに気がつく。結末は致命的になり得る」です。この文は、読者に自分が今から何について話すのかを明らかにする上で、とても大切な役割を果たします。

また、Topic sentenceで述べられた点は、必ずThesis statementをサポートする内容でなくてはなりません。このエッセイのThesis statementは「大学生の自由借入契約を認めることによって、クレジットカード会社は大学生を、財政破綻に繋がる支出のサイクルへと誘導している」でした。それに対し、このTopic sentenceでは、クレジットカードの使用が引き起こす、「財政破綻に繋がる支出のサイクル」の末路が語られていて、Introductionで述べた結論をうまくサポートしているのがわかります。このように、Bodyの良し悪しは、Thesis statementをいかにサポートできるかにかかっているのです。

Topic sentenceの後の部分は、Topic sentenceの根拠を裏付ける内容になります。サンプルエッセイの場合、この部分の内容は、Topic sentenceで述べた「致命的な結末」についての具体例です。例えば、ある生徒は大学を中退させられ、安い賃金の職業に就くことになり、別の生徒はクレジットカードで信用を失ったことにより、良い仕事が見つからず…という風に、いくつかの事例を述べることで、どのような「致命的な結末」が存在するのかを明らかにしています。

ここで挙げる事例については、信憑性が高いほど良いとされます。そのため、できるだけ学術的な論文などから引用するのが良いでしょう。このエッセイでも、最後の文を見るとわかる通り、Consumer Federation of Americaが発行している記事から引用しています。

Conclusion(結論)

Bodyの後にくる、結論に当たる段落は “Conclusion” と呼ばれます。ほとんどの場合、Conclusionを構成する段落は一つだけです。以下は、サンプルエッセイのConclusionのパートになります。

Credit cards are a part of life these days, and there is nothing wrong with having one or two of them. Before signing up for a particular card, however, college students should take the time to read the fine print and do some comparison shopping. Students also need to learn to resist the many seductive offers that credit card companies extend to them once they have signed up. Students who can’t “just say no” to temptations such as high credit limits and revolving balances could well become hooked on a cycle of debt from which there is no easy escape.

Conclusionの冒頭では、まずエッセイの論点をもう一度振り返るというのが主流です。しかし、IntroductionやBodyで話したことを繰り返す必要はありません。逆に、良いエッセイほど、前に話した内容をConclusionで再度触れることはないといいます。

では、Conclusionでは一体何を話せば良いのでしょうか。実はConclusion とは、筆者が考える将来への懸念や予想、願い、新たな問題などを語る段落です。ここでは、読者にエッセイを通じて学び、実践してほしい内容についても述べられます。サンプルエッセイでは、まず一文目で「クレジットカードの使用そのものは悪いことではない」とした上で、その後の文で、学生が気をつけるべき点をいくつか挙げています。このように、Conclusionにおいて、エッセイの内容を踏まえ、どのような行動をとれば良いのかを話すことができていれば、より良いエッセイになるでしょう。また、他の例としては、「学生による誤ったクレジットカードの使用がこのまま続けば、大学側も対処に出なくてはならなくなるだろう」というような未来への予想を盛り込むこともできます。

Conclusionを書くときのポイントとしては、Bodyの内容をうまく受けながらも、ただの「まとめ」にならず、読者の視野を広げられるようなエンドにすることです。サンプルエッセイのConclusionで語られている教訓のように、何か余韻を残せる内容で終われるように工夫して見ましょう。

まとめ

エッセイは、実際に他人のものを読んでみないことには全体像が見えてきません。まずはこのようなサンプルエッセイを読み、流れを熟知した上で自分のエッセイに挑戦してみましょう。

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