言葉を話すにあたって、唇を使うのは日本語も英語も一緒です。
そんな唇の動きですが、日本語と英語を話すときの間で決定的な違いがあるとしたら…。
その違いは、英語学習者として当然知っておきたいですよね。
「アヒル口」を作ることが英会話のスキル向上に役立つと、話題になっているようです。
本日は、公立中学校で普通の学生だった私が、独学で上智大学英文学科に合格し、ニュージーランドに移住、数々の現地企業の採用面接に受かるようになるまでのレベルに引き上げた自身の経験を含め、自身の見解を交えて英会話学習における「アヒル口」を説いていこうと思います!
英会話におけるアヒル口とは?
話題となっている「アヒル口」っていうのはつまりどういう口なのか?
「アヒル口」は、
- 文字のとおりアヒルのように唇を突き出したような形
- 口角には力を入れる
聞いたところでは難しそうに感じるかもしれませんが、やってみると意外と簡単。
この「アヒル口」を作ることが英会話において、発音改善に役立つということで取りざたされている今日この頃です。
- どういう内容なのか
- どういう点で役立つのか
というのを以下一緒に見ていきましょう。
英語教本著者の富田大輔さんも推奨
アヒル口提唱者の富田大輔さんは、18歳の時にアメリカに留学し、英会話をマスターしました。
自らの英語学習の日々の中、いかにしてスピーキング力を向上させるか、その上でいかにして日本人発音をネイティブ並みの発音に改善するかというテーマを長きに渡り研究してこられ、その答えとして出したのがこの「アヒル口」だったそうです。
ネイティブスピーカーのような発音を手に入れるための口周り筋肉体操「アヒル口トレーニング」に関しては本も出版されています。
日本語は、英語に比べて口の中の空間を大きく使って発音することが多く、アヒル口を作って発音するものは、ほぼありません。(「つ」「しゅ」「ちゅ」などをいう時にも、若干口を突き出すだけで、アヒル口を作るまでには到達しませんね。
対して英語は、
- sh
- ch
- w
をはじめとして、全体的にすべての発音が口先の力強いアヒル口を基準として行われます。
アヒル口トレーニングは、このネイティブスピーカーに特徴づけられる口の形に使われる筋肉を鍛えることを目的としています。
アヒル口の具体的な英会話への応用方法
具体的な応用方法としては、英会話にて英語の発音をする瞬間に、このアヒル口を意識して行うことです。
アヒル口を作るにあたっても、日本語のように小さい動きではなく、思いっきりアヒル口を形作り、行わなければいけません。
口角や口周り全体に普段使わない力が入りますので、少し疲れてしまうと思いますが、継続して行うことで、英語の発音への応用方法がどんどん分かってきます。
アヒル口のメリット
アヒル口に慣れてきたらどのようなメリットがあるのでしょうか?
発音が良くなる
上記にも記載の通り、アヒル口をマスターすることによって「日本人ができない発音」に特化した口周りの筋肉の動かし方を理解することに繋がりますので、発音が良くなります。
アヒル口によって発音の向上を実感した時点で、筋肉の使い方によって発音の質が変わることを経験を通して理解することに繋がりますので、日本人が苦手とする
- r
- l
の発音など、「アヒル口」とはまた違う発音に関しても自身で試行錯誤を通してマスターできるようになるので、全体的な発音が向上します。
英語モード/日本語モードの切り替えが上手くなる
日本語を喋っている時にいきなり英語を喋ろうとすると、口周りの動きが日本語を喋る体制になっているので、どもってしまう瞬間を経験した方も多いのではないでしょうか。
ですが、このアヒル口体制に入ることで、口周りの筋肉が一気に英語体制になるので、いきなり振られてもしっかりとした英語発音でスピーキングできるのです。
また、発音が良くなると英語を話すときも頭の中に思い描いた英語の文章をより難なく発声することができるので、前よりもっと「ペラペラ」になります。
ネイティブのジェスチャーも習得しやすくなる
強いアヒル口に慣れ、ネイティブと話をする時にしっかりとアヒル口が形作れるようになると、発音が良くなり、ネイティブに一歩近づけたような感覚がやってきます。
ネイティブになりきって会話をするうちに、本当にネイティブに近い発音が手に入り、それと同時に英語独特のジェスチャーまで知らず知らずのうちに身についてきます。
リスニング力が上がる
人間は、自分が発音できない音を聞き取ることができません。
逆にいうと、このアヒル口トレーニングによって身についた英語ならではの発音は、容易に聞き取れるようになります。
スピーキング力も、リスニング力も上がるので、全体的な英会話力がぐんと向上するのです。
アヒル口の注意点
さて、ここからは筆者の見解になりますが、英会話におけるアヒル口に関しての注意点をお伝えしたいと思います。
英語の発音全てに適用してしまわないように注意
たしかに、英語は日本語に比べてその「アヒル口」を作る機会も多ければ、「アヒル口」の形も日本語の特定の発音「しゅ」や「ちゅ」に比べて非常に強いです。
ですので、英会話をする時にアヒル口を作ることに慣れてきて、どのように応用するのかを一旦知ってしまえばぐっと効果を実感すると思います。
ですが、英語のすべての発音に適用できるわけではないので注意が必要です。
例えば
- apple
- lobby
- octopus
などの単語には、アヒル口が登場する機会がありません。
トレーニングするものではない
これは人それぞれの価値観によって変わってきますが、アヒル口を通して学べる筋肉の使い方を理解すればいいわけで、普段の生活の中でトレーニングをするようなものではないと、筆者は思います。
アヒル口は、英語の発音によく使われる口の形だとは思いますが、練習をして身につけるものであることは間違いないと思いますが、トレーニングをして筋肉を鍛える、という観念はよく考えてみたほうがいいかもしれません。
アヒル口という概念自体がアメリカの特定の地域の発音に即したもの
アメリカの発音が日本の英語教材にも取り入れられているように、ごく一般的な発音として扱われているのは周知の通りですね。
そのため、アヒル口はアメリカ方面の発音練習をする一般的な英語学習者には良い内容であることは確かです。
ですが、イギリス系、オセアニア系となってくると基本の構えとして形作る口の形が違ってきます。ですので、「アメリカ発音の練習方法」として理解しておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
「アヒル口」に関して全く知らなかった人にとっては斬新な内容だったかもしれません。
皆さん、「アヒル口」を取り入れてネイティブに近い発音をマスターしましょう。
この記事を見た人が読んでいる記事
おすすめのオンライン英会話スクール5選
オンライン英会話というのは、全部おんなじに見えてシステムや講師、料金など意外と全然違ったりします。そのあたりはサイトの説明ではいまいちよく分からないので、体験レッスン複数受けて一番いいと思ったところで習うのがいいかと思います。
値段の差はありますが、実際に通うことと比べるとはるかにコスパがいいかと思いますので、まだオンラインでレッスンを受けたことのない人は、そんなに考えずにとりあえず一度試してみることをお勧めします。