50代になってから、英語の必要性に気づき、英語の勉強を始めようか迷っているあなた。
「英語なんて、高校で最後に習ったっきり無縁だったけど、50代になった今では遅いのではないか」と、そんな不安を抱えているのではないでしょうか?
今回は、そんな方々のために、実際に50代になってから英会話をマスターした方々に独自アンケートをとり、自身の体験談を交え「どのように英会話をマスターしたか」を教えていただきました!
50代で英会話を始める上での心構え
50代で英会話を始めるにあたって、不安が先行してしまう方が多いかもしれません。
「小さい頃から留学して、まだ脳が柔らかいうちにしか英会話をしっかりと学べない」といった偏見を持っているからです。
しかし、挑戦する気持ちさえあれば、いくつになっても決して遅くありません。
司法試験や医師国家試験など、学習分野が広いものであれば、やはり遅く始めるにはその分のハンデがあります。
しかし英会話というのは英語を学ぶ人であれば、自信とセンスさえあれば誰でも伸びるチャンスがあるのです。
英会話は、50代でも、多いに時間を投資する価値のある分野です。
体験談① (現在)60歳男性 I. Hさんの体験談
何歳の時に英会話の勉強を始めましたか?
51歳
50代で、英会話をマスターしようと思ったきっかけは何でしたか?
副業が出来ると思ったからです。友人が翻訳や通訳の副業をしているのを見て、自分も出来ないかと思って挑戦してみました。外資系の会社に努めた経験があったので、それほど抵抗が無かったのも理由の一つになりました。
50代で勉強を始めるにあたって不安はありませんでしたか?
ブランクが長かったので、勘が取り戻せるかどうか少し不安でした。周りに外国人がいなかったので会話は全くしていませんでしたから、喋る事になれなければと思いました。
日々どのような勉強をされましたか?あなたの勉強方法を教えてください。
英会話スクールで個人レッスンを受けました。
レッスンでは聞くより話すことを中心にして、言葉が出てこない時にどうするかを主に勉強しました。プライベートでも外国人に積極的に話かけるようにしました。
まず羞恥心を取り払うために外国人が集まる教会とか外国人バーの様な所に行き、日本人の目を意識しないようにしました。
慣れてきてからはどこでも外国人を見かけたら話しかけるようにしました。
一番効果的だったと思うのはイベントで外国人の友人を作った事です。日本在住の外国人が母国のイベントをしている会場に参加して、一緒に食事をするなどして仲良くなりました。
相手の英語はかなり訛りがあるものでしたが、こちらの言っている意味が伝わればいいと割り切って付き合う事で慣れが出来たと思います。
さすがにネイティブの発音は年齢が言ってからでは無理だと思いましたので下手でも通じる英語を心がけました。結果として話す時の雰囲気作りの様な事が会得できたのではないかと思っています。
英会話をマスターされた今、どのようなことができるようになりましたか?
外国人が参加するイベントで、アシスタント的な仕事を貰えるようになりました。通訳というほどではなかったのですが、案内や説明をするだけで喜んでもらえて嬉しかったです。
今となっては、英会話をマスターするためには何が一番大切だと思いますか?
とにかく誰に対しても話しかける事だと思います。話している時間が長くなればなるほど、頭が英語に慣れてきますから出来れば日本語を話さない状況を作るのがベストだと思います。恥ずかしさを感じてしまうのは、慣れが足りないからだと感じています。
筆者からのコメント
51歳から9年間努力を重ねて英会話をマスターされたI. Hさんは、「英語を使って収入を得たい」という明確な目標をもって始められた点に、9年間継続してモチベーションを維持することができた成功の秘訣があるのではないでしょうか。
さらに、進んで外国人に話しかけたり、外国人の友達を作ったりなど、「英会話をマスターすること」に焦点を置いて努力されたことも成長のカギとなったと思います。
「自身の羞恥心を拭って、積極的に行動する」。目標のためにここまで自分を変えることができるのは、50代という人生経験を積んで素晴らしい人間性があってこその結果ではないでしょうか。
だからこそ、「周囲に外国人がまったくいなかった」という英会話とは無縁な環境から、自分から留学に行っているような英語環境を作り上げ、そこに身を置くことができたのだと思います。
体験談② 51歳女性 S. Tさんの体験談
何歳の時に英会話の勉強を始めましたか?
47歳です。
50代で、英会話をマスターしようと思ったきっかけは何でしたか?
20代の中頃、英会話教室に一度通ったのですが、ただ行くだけという感じで全くものにならず、すっかりあきらめていました。その後、生活にゆとりも出来、時間も取れるようになり、また何か始めようと思った時、若い頃一度習った英会話を思い出し、ふたたび始めました。
50代で勉強を始めるにあたって不安はありませんでしたか?
仕事や生活に必要とかいう理由ではなく、全くの趣味で始めたことなので、特別なプレッシャーはありませんでした。生涯教育にして行こうという、意欲的な気持ちで取り組みました。
日々どのような勉強をされましたか?あなたの勉強方法を教えてください。
話せるようになるには、まず聞き取りが大切ということでリスニングを重視しました。車通勤なので、行き帰りの車の中で、ずっと英会話のCDを聞き、聞き取れるようになると、音読をしたりしました。
また、海外ドラマや映画などを、なるべく副音声で聞いて、わからないながらも、耳がネイティブの英語のリズムに慣れるように心がけました。
会話の方は、1週間に1度、市が行っている英会話の教室に参加して、なるべく積極的に話すようにしました。その英会話教室を通じて、英語ボランティア活動にも参加するようになり、留学生の方たちと交流したりする中で、会話力を培っていきました。
語彙力不足は、英語の本などを読んで、わからない単語があればその都度調べるようにして覚え、覚えた単語を、次の教室やボランティア活動の時間に使用するようにし、自分のものにするようにしました。
英語は総合力ですので、会話とは別に、TOEICの勉強も取り入れて、自分の実力を把握するために、定期的に試験を受けています。
英会話をマスターされた今、どのようなことができるようになりましたか?
観光地などで困っている外国人の方を見たら、躊躇せず、話しかけられるようになりました。英語は世界共通語なので、どこの国の人とでもコミュニケーションが取れ、自分の世界が広がりました。
今となっては、英会話をマスターするためには何が一番大切だと思いますか?
英語に限らず語学は総合力なので、基本中の基本ですが、「読む・書く・話す・聞く」が、やはり重要だと思います。単語や文法を理解し、継続してリーディングやリスニングを行い、英会話教室やサークルで、その覚えた結果を発表する。遠回りのようですが、「英会話」をマスターしたいなら、「英語」をマスターする、これが最短の方法だと思います。
筆者からのコメント
47歳で英会話を始めたS. Tさんは、「生活のゆとりができ、心的余裕がたっぷりあった」点を活かしてゆうゆうと楽しみながら、自然な流れで英会話をマスターされました。そこに、成功の理由があったようですね。
さらに「英会話」をマスターするためには、基礎をしっかり固めていくといった大切なポイントを心得ていらっしゃるので、無理に近道を探ろうとせず、コツコツと楽しみながら日々の努力を重ねていかれた点が、良かったと思います。
わずか4年で「どこの国の人とでもコミュニケーションがとれ、世界が広がった」という大きな報酬を手にすることができたのは、そのような心の余裕と日々の努力の結果でしょう。
体験談③ 58歳男性 M. Tさんの体験談
何歳の時に英会話の勉強を始めましたか?
56歳
50代で、英会話をマスターしようと思ったきっかけは何でしたか?
新聞社を早期退職し、なにか自分に合った学習分野を探そうと思い、考えた結果行きついたのが「英会話」でした。ちまたで英語、英語と取りざたされていて触発されたのもありますし、新聞社に勤務中だったときも英語ができたら良いのにと思ったことが多々ありました。退職した今、50代後半で英会話を始め、生涯をかけてどこまで成長することができるのか、一種の「自分自身への挑戦」でもありました。
50代で勉強を始めるにあたって不安はありませんでしたか?
不安はありませんでした。私はどちらかというと積極的な方ですし、退職して自由になった嬉しさからやる気が満ち溢れていて、不安というより「これから自分がどうなっていくんだろう」と、ドキドキ感でいっぱいでした。
日々どのような勉強をされましたか?あなたの勉強方法を教えてください。
まず退職後は英語をとにかくひたすら勉強しました。英語が伸びていくのが楽しくて楽しくて、夜も眠れなかったくらいです。きっとそれは、今まで新聞社で感じていたある種の「フラストレーション」が解決されていく喜びだったかもしれません。
情報収集が命の新聞社では、「英語ができたらもっと多様な情報から情報収集することができるのに」と、表には出しませんでしたが英語ができる人が羨ましく感じていました。
その時分からなかったことが、今どんどん分かるようになっていく面白さがやる気の原動力になっていたのだと思います。薄めの英語の辞書を丸々1個目を通したくらいです。
そうして私は上智大学英語学科の「映画制作1」と「映画制作2」をとることに決めました。これはイギリス出身の映画監督が教えていた1年を通した授業で、授業は学生も含め全員英語で会話を取らなければいけないというものでした。
私は毎回遅刻欠席は一度もせず、一番前の席、先生の目の前に座ってひとつでも多く発言することを心掛けました。時々英語が止まってしまって生徒から冷ややかな目線を受けることもなくはありませんでしたが、私は一切気になりませんでした。
セメスターが終わるころには、学生たちにもビックリされるくらい英会話力が伸び、どんなセリフでも、言いたいことがあればスラスラと出てくるようになりました。
クラスの先生から移った英語独特のジェスチャーや、考えるときに言う「Um…」だとか「Uh…」などの合いの手も、身に染みて覚え、今になっては人に英会話を教えられるくらいの自信が付きました。
英会話をマスターされた今、どのようなことができるようになりましたか?
英会話をしゃべれることになって、退職後、妻と旅行などに出かけるときは今まで以上に楽しめることができるようになりました。世界が広がったというか、視野も広がりましたし、何より「50代でもやる気さえあればできるんだ」と、自分に自信がつきました。
今となっては、英会話をマスターするためには何が一番大切だと思いますか?
積極性と、思い切りだと思います。正直、こんな髪の薄いおじいさんが上智英語学科というハイレベルな環境に潜り込むこと自体無謀だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は実際それをやり切り、最高評価の「A」という輝かしい成績も貰いました。
50代ならではの積極性や自信、恐れず挑戦する勇気は、皆さんに持って、若い方々に劣らず挑戦していただきたいと思います。
筆者からのコメント
こちらの方はなんと筆者の同級生です。私が上智大学に通っていた時、たまたま同じクラスをとることで知り合いました。今回この記事を執筆するにあたって、フェイスブックからアンケートのご協力を依頼しました。
M.Tさんのすごいところは、なんといっても周りの学生たちになかった積極性です。私はその時恥ずかしくてあまり発言せずにいましたが、M.Tさんは「なんとしてでも英会話をマスターしてやる!」という熱い気持ちが伝わるくらいに、一生懸命発言されていました。
M.Tさんは上智の数あるクラスの中でこの1クラスしかとっていなかったので、授業1回1回をすごく大切にしていらっしゃいました。予習や復習でノートやレポートもびっしり書いていました。
そのかいあってか、1年が終わるころには英会話力はぐんと伸びていました。クラスの中で1番成長したのはもちろん、いつの間にか授業をリードする存在になっていました。
このように、50代でも熱い気持ちさえあれば歳なんて関係なく伸びていきます。皆さんも、この方のようなパッションをもってマスターしていただきたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
50代で英会話をマスターした3名に共通しているのは、「外国人がいたら自ら話しかける」くらいの積極性です。
「英語環境を自ら作り上げるんだ」という気持ちで努力を重ねれば、歳なんて関係ありません!
ぜひ皆さんも、頑張って英会話をマスターして下さい。
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