英語圏の大学(もしくは英語に特化した日本の大学)に入学すると、課題として何十ページものリーディングが出されたり、エッセイのために幾つものリサーチを読まなければいけなかったりして、分量の多いリーディングに触れる機会が増えます。内容的にもより難しく、複雑なリーディングを読む必要が出てくるので、リーディングのせいで大学の勉強で挫折してしまうという日本人も少なくないはずです。今回は、リーディングを制し、大学生活をうまく乗り越えるために、リーディングのコツを7つ紹介します。
1 文章の構造を理解する
英語の文章は、決まった構造を持っており、多くの場合それに沿って書かれます。その構造とは、Introduction(導入)で始まり、Body(本題)で主旨を述べ、Conclusion(まとめ・結論)で終わるというものです。これだけ聞くと、日本の文章と然程違いがないように思えますが、より詳しく分解していくと、大きな違いが見えてきます。
まず、英語の文章のIntroductionでは、文章全体の結論が述べられるのが普通です。この結論を見落としたり、理解できなかったりすると、残りのリーディングに支障が出ることがあるので注意しましょう。
Bodyのそれぞれの段落は、結論の根拠となる事柄を述べて、その結論をサポートする役割を担っています。Bodyの段落では、最初の数行で、その段落が何についてなのかが述べられるので、そこにしっかりと注目しておけば、内容を大きく誤解してしまうということはありません。
2 辞書を常備する
リーディングには、必ずいくつか知らない単語が出てきます。趣味として読む場合は、毎度辞書を引く必要もありませんが、大学の課題となれば話は別です。特に、キーワードとなるような単語の意味が分からない場合、その意味を調べることなく読み進めると、文章全体に関して大幅に間違った解釈をしてしまうということも起こりかねません。そのような事態を防ぐためにも、必ず辞書は常備しておきましょう。
辞書の種類としては、紙の辞書ももちろん良いですが、電子辞書の方が、単語をタイプするだけで調べられる他、英和・英英など複数の辞書を一遍に参照できるため、利便性が非常に高くてお勧めです。スマホのアプリにも辞書はありますが、スマホを使うと集中を切らす原因ともなるので、使用する際は通知等に気を取られてしまわないように、注意してください。
3 とにかくまずは結論・主題を見つける
先ほども少し触れたように、英語の文章には結論を先に述べるという特徴があります。これにより、読者は何についての文章なのか混乱することなく読み進めることができるので、英語の文章の書き方は、実は読み手にとってとても優しい書き方なのです。この特徴を活かし、リーディングをする際は、Introductionを読む段階で結論をしっかりと押さえましょう。
また、Bodyの段落については、それぞれ最初の数行で主題を述べてから具体的な内容に続いていくので、必ず冒頭の主題の部分を理解してから読み進めましょう。主題が理解できているかいないかで、段落全体の読み易さと理解度が大きく変わります。
4 大事なところは線を引く
教科書であれ、リサーチであれ、本であれ、大事なところに蛍光ペンなどで線を引くというのはとても効果的です。これには、あとで見返したときに大事な部分が分かり易いというだけでなく、読んでいる最中に重要な部分を見逃さないという利点があります。では、その理由を説明していきましょう。線を引く前提で文章を読み進めると、読んでいる最中は常に頭の中で、どれが重要な情報で、どれが取るに足らない情報なのかの取捨選択が行われます。さらに、重要な情報の中でも、それが線を引くに値するのか否かという問答が行われ、結果的にこれが、リーディングをより能動的にし、より深い理解へと繋がるのです。
実際にこの方法を実践する際は、複数の色のペンを用いるのも良いでしょう。文章・単語の重要度によって色を変えることで、能動的リーディングがより強化され、何が本当に重要な部分なのかが自然と分かるようになります。
5 書き込みをする
線を引くだけでなく、空いたスペースにメモを取ることも大切です。書き込みとしては何を書いても構いません。例えば、段落ごとに内容の要約を書いたり、矢印などを使って人や物の関係性などをビジュアル化したりすると、文章の理解を深めることに繋がります。また、読んでいる中で頭に浮かんで質問を、あとで考えるためにメモしておくのも一般的です。他にも、文中に出てきた単語の意味を書いておくと、後々読み返すときに役立ちます。
本などを読む場合は、最初はメモをするのに抵抗があるかもしれません。しかし、読んだ後に何の書き込みも無いと、あとで何について書いてあったのか振り返る際に苦労する羽目になります。書いたメモは誰に見せるわけでも無いので、自由に何でも書いていきましょう。
6 ちゃんと理解できているかをこまめに確認する
自分がどれくらい文章を理解しているのか確かめるのも、英語のリーディングにおいて重要なポイントです。段落ごとや、トピックごとに、文章がどんな内容だったか頭の中で振り返って簡単にまとめてみましょう。瞬時に要点を挙げることができれば、それは文章が理解できている証拠です。逆に、なかなかどういった文章なのか要約できない場合、今ひとつ理解が及んでないのかもしれません。リーディングの途中で路頭に迷ってしまわないためにも、こまめに自分の理解度を確認しておきましょう。
7 スケジュール管理をする
長い英語のリーディングを読むには、かなりの集中力が必要になります。そのため、例えば100ページのリーディングがあったとして、それを一気に終わらせようとするのは非常に効率が悪いやり方です。長時間ぶっ通しで読み続けても、理解力が減退し、余計に時間を食うだけなので、リーディングが大量にあるときは、スケジュール管理をしっかりし、少しずつ読めるようにしましょう。
リーディング攻略のコツのまとめ
ここまで様々なコツを紹介してきましたが、これらのコツはそれぞれ、リーディングをこなす上で非常に重要な役割を果たします。今日からこの7つのコツを駆使して、ネイティブに負けないリーディング力を身につけていきましょう。
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