はじめに
仕事のため、あるいは将来なりたい職業に必要なため、本当に英語を使えるようになりたいと思っている人は多いかと思います。
しかし、思ってはみたものの、いざ外国人と会話するときになると、とっさに今まで習ったことを思い出すことができない、あるいは、話したいことはあるのに、なかなか英語にできない、と言う経験がある人も多いかと思います。
このままではいけない、と一念発起、気合を入れて駅前留学などの英会話学校に通ってはみたものの、そこでの成果はあげられるのに、いざ本番となるとやっぱりうまくいかなくて「あれ?」となってしまったこともあるのではないでしょうか。
「せっかく英会話学校まで通ったのに自分にはできない、もしかして英語の才能がないのかな…」と自己嫌悪に陥って投げやりになってしまった過去はありませんか?この記事ではそんな皆さんの悩みにちょっと違った視点を提供し、英語そのものの概念を変えるような気付きを提供します。物は試しだと思って、ご一読くだされば嬉しいです。
無意識に主語を使えるようになる
英語話す、学ぶに当たって、最初に強調しておきたいのは、英文法とは「無理やり主語を作る」と言う文法です。いきなり何のことかわからないと言う方も多いとは思いますが、ちょっと気を付けてみるとすぐわかることです。ちょっと日常会話を例にとって考えてみましょう。
「すいません、この場所に行きたいのですが、どうやって行けばよいでしょうか?」
この文を英語にして下さいと言われたら皆さんはどうしますか?
そうですね、無意識に「excuse me」と言う言葉が出てきたと思います。
しかしこの文章の次の部分が問題です。「この場所に行きたいのですが」で日本語の意味はある程度通じますが、英語では大事なものが欠けています。勘の良い方々はお気づきでしょうが、ここで私たちは「I」と言う主語を文章に付け加えなければなりません。
日本語では「この場所に行きたい」と言う言葉は魔法のように「話しかける人」がそう思っていることを汲んでくれますし、「私は」などという言葉を付け加えるのは堅苦しく感じるものですが、英語ではそうはいきません。
日本人が無意識に主語を落としていることと同じように、英語を使える人たちも無意識に主語を文章に付け加えています。
英語の中では主語が無いとかえって「体裁が整っていない、なんか変」と感じられるのです。
ですから、
Excuse me, but I would like to go the place.
と言う形で、Iを必ず入れてあげることが重要です。
文章の後半部分にも注目してみましょう。例文の日本語は「どうやっていけばいいでしょうか」で、主語は明確ではありません。
あなたはどのように文章を作るでしょうか?
大体の人がここでまずいてしまうのは、やはり主語を無理やり文章の中に入れてしまうことに慣れていないからです。ここで英語を使える人ならば、まず主語をどれにすれば一番楽か、と言うことを考えます。この文は会話文ですから、登場人物は基本「私」と「あなた」の二人です。しかし、日本語文には主語がでてきていない。さてどうしたものか。
ここで、私たちは日本語をより深く読み込まなければなりません。つまり、省略されている主語を引っ張り出して、主語としてお色直しさせ、英文の檜舞台に連れ出すのです。「どうやっていけばいい」のかを知っていると思われる人は、この文では「あなた」ですね。ですから、文の主役として英語の舞台に出てきてもらいます。
「あなた」の知っている「どうやればそこへ行けるか」を聞くために、疑問文の体裁を作ります。すなわちDo you knowと言う形式がそれです。これに「どうやって行けるか」を英語にしたhow to go を持ってきて、最後にthe placeを入れれば出来上がりですね。
このように、英語では無意識に主語が文章に出てきます。反対に、日本語は無意識に主語を省略してしまいます。
このように考えると、野暮は承知で、例文は以下のような日本語で読み直せばいいことになります。
「私をゆるしてください、ですが、わたしはこの場所へ行きたいのです。あなたはその場所への行き方を知っていますか?」
うーん、堅苦しいですね!
英語ができる=日本語ができる?
数学ができるひとは国語ができる人だ、なぜなら問題文の意味をきちんと把握できるから、と言う眉唾の言葉を聞いたことはないでしょうか。
筆者の受験時代にはこういうことをよく言われたものですが、その真偽の程はさておき、英語に関して言えば、「日本語の中の主語や目的語を読み込める人が英語ができる人だ」とは言えそうです。
さきほど述べたように、日本語には英語で必要な主語や目的語が隠されていることが多いのです。この関係に気付くだけで、英作文がグッと楽になります。
テーマになる日本語を解釈し直してわざわざ主語と目的語を加えてみるというトレーニングに、是非皆さんもトライしてみてください!
ライター tak-english
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