【英語文法】形容詞?副詞?修飾? イマイチ理解しにくいあの用語・品詞を簡単に解説!

英語の文法で習う「形容詞」や「副詞」などの品詞や「修飾する」というワード、何だかややこしく感じていませんか? 実はこのような概念は日本語にも存在していて、私たちも自然に使っています。

今回はそんな「ややこしい」というイメージを払拭するため、「形容詞」、「副詞」、「修飾する」といった概念を簡単に解説します!

そもそも「修飾する」とはどういうことなのか

形容詞や副詞について学ぶ際、必ずと言っていいほど使われる「修飾する」というフレーズ。他にも分詞構文なんかを学ぶ時に使ったりしますが、イマイチ意味が分からないという人も多いのではないでしょうか?

単刀直入に言うと、「〇〇を修飾する」とは「〇〇についてのより詳しい情報を足す」と言うことです。言葉だけで説明しても分かりにくいので、例文を見てみましょう。

「マイケルは走る」という文があるとします。この文からは、マイケルがどのように「走る」のかが伝わってきません。例えば、どれくらいのスピードで、どれくらいの時間、どれくらいの頻度で走っているのでしょうか? こういった「どのように」を説明するために、「走る」という単語を修飾する必要が出てきます。

例えば、マイケルは〈速く〉走るのかもしれませんし、〈ゆっくり〉走るのかもしれません。〈30分〉走る可能性もあれば、〈3時間〉走る可能性もあるでしょう。頻度も、〈毎日〉走るのか、〈週末に〉走るのか。

このように〈 〉に入っているような単語を使えば、「走る」という行動に関してもっと多くの情報を足すことができます。この情報を足す行為こそが「修飾する」ということなのです。

そして、〈 〉に入っている「速く」や「ゆっくり」という単語は、「走る」という動詞を修飾していると言います。

感覚で理解する「形容詞」と「副詞」の違い

形容詞や副詞は、どちらも名詞や動詞を「修飾する」ため、つまりは、名詞や動詞に新たな情報を加えるために存在する単語です。しかし、形容詞と副詞の間には明らかな違いが存在します。この違いを掴むために、一度日本語で考えてみましょう。

「彼女は美しい女性だ」という文があるとします。この文の「美しい」という部分を変えて、「彼女は美しく女性だ」という文にすると、何か違和感がありませんか?

例文をもう一つ。「彼女は美しく躍る」という文があるとします。この文の「美しく」という部分を変えて、「彼女は美しい躍る」という文にすると、先ほどと同じような違和感を感じませんか?

この違和感の正体こそが、形容詞と副詞の違いです。

詳しく説明すると、「彼女は美しい女性だ」の場合、「美しい」が修飾しているのは「女性」という名詞なので、この場合は形容詞を使うのが適切です。逆に、「彼女は美しく躍る」という文の場合、「美しく」が修飾しているのは「躍る」という動詞。だから、副詞を使うのが正しいのです。

簡単に形容詞と副詞の違いを説明しましたが、現時点でその違いがはっきり理解できなくても、「使い方を間違えると違和感があるんだな」という感覚さえ掴めていれば大丈夫。次のパートからは、実際に英語の文章を使って形容詞と副詞の違いや用法を、より詳しく解説します。

英語の形容詞の使い方をマスター!

ここからは、いよいよ英語の形容詞の説明です。

「形容詞」は、名詞(人や物)を修飾する、つまりは特定の名詞に「どのような」という情報を足すための単語です。どういうことなのかを理解するために、まずは次の例文を見てみましょう。

❶ This is a pen.(これはペンです)

この文からは、この「pen」が、どのような「pen」なのかが分かりません。しかし、以下のように形容詞を使えば、「pen」の性質についてより詳しく説明ができます。

❷ This is a cute pen.(これは可愛いペンです)

❸ This is a blue pen.(これは青いペンです)

❹ This is an old pen.(これは古いペンです)

❺ This is a Chinese pen.(これは中国のペンです)

❻ This is a broken pen.(これは壊れたペンです)

このように、名詞(人や物)を修飾することができるのが形容詞です。

ちなみに、形容詞は次のように、be動詞のあとに続けて使うこともできます。

❶ This pen is cute.(このペンは可愛い

❷ I am young.(私は若い

❸ My friends are nice.(私の友達は優しい

この場合でも、それぞれ「This pen」「I」「My friends」といった名詞に関する情報を付け加えるという役割を果たしています。

これだけ覚えておけば、形容詞の使い方に関して問題はありません。思ったより簡単ではありませんでしたか?

英語の副詞の使い方をマスター!

副詞の役割は形容詞に少し似ていますが、使える条件が完全に違います。

形容詞は「名詞」を修飾できましたが、副詞が修飾できるのは「動詞」「形容詞」「副詞」です。もう少し詳しく説明すると、副詞は「動詞」や「形容詞」、「副詞」の「どのように」という状態を説明します。

ここからは、例文で副詞の使い方を見ていきましょう。

動詞を修飾する副詞の例

❶ I woke up early this morning. (私は今朝早く起きた)

❷ He drives carefully.(彼注意深くドライブする)

❸ My father walks slowly. (私の父はゆっくり歩く)

ここで紹介した3つの例文では、どれも副詞が動詞を修飾しています

例えば、❶では「woke up」という動詞について、どうのように起きたのかを説明するため、「early」という副詞が使われています。

同様に、❷では「drives」という動詞について、どのように運転していたのかを説明するために「carefully」という副詞が、❸では「walks」という動詞について、どのように歩いているのかを説明するために「slowly」という副詞が使われています。

また、ここまでで気づいた人もいるかもしれませんが、副詞の語尾は「-ly」となることが多いです。特に、「形容詞+ly」というパターンが多く、例えば「careful + ly」で「carefully」となったり、「slow + ly」で「slowly」となったりします。

残念ながら、すべての副詞がこのような形をとるわけではありません。まれに語尾が「-ly」なのに形容詞という場合もあるので、目安程度に覚えておくのがいいでしょう。

形容詞を修飾する副詞の例

❶ This pen is so cute. (このペンはとても可愛い)

❷ He is incredibly smart.(彼はとてつもなく賢い)

❸ I am mentally tired. (私は精神的に疲れている)

この3つの例文では、副詞が形容詞を修飾しています

副詞が形容詞を修飾する際は、形容詞の「程度」を表す場合が多いです。

どういうことかというと、例えば❶では「cute」という形容詞について、どの程度可愛いのかを表現するために「so」を使っています。

同様に❷でも、「smart(賢い)」という形容詞について、どの程度賢いのかを説明するために「incredibly(信じられないくらい)」という副詞が使われています。

ただし、❸のケースは少し違います。この場合、「tired」という形容詞について「どのように」疲れているのかを説明しているのです。

このような用法だと、「疲れている」とただ言うだけでは伝わらない部分、つまりは「精神的に疲れている」のか、「身体的に疲れている」のかを伝えられるようになります。

副詞を修飾する副詞の例

形容詞は形容詞を修飾できませんが、副詞は副詞を修飾できます。ここからは副詞が副詞を修飾する例を見ていきましょう。

❶ I woke up unusually early today.(私は今日異常に早く起きた)

❷ He drives very carefully.(彼はとても注意深くドライブする)

❸ My father walks too slowly.(私の父は過剰ゆっくり歩く)

❹ I study with my friends almost always.(私はほとんどいつも友達と勉強する)

副詞が副詞を修飾する際も、「程度」を表す場合が多いです。例えば、❶では私がどれくらい早く起きるのかを表すために、「early」という副詞を「unusually(異常に)」という副詞で修飾しています。

同様に、❷では「very(とても)」が「carefully」を修飾、❸では「too(過剰に)」が「slowly」を修飾しています。❶から❸の例文は、先ほど紹介した「動詞を修飾する副詞の例」の例文と比べると、より理解が深まるので、ぜひ比較してみてください。

❹の例文では、「almost(ほとんど)」という副詞が「always」という副詞を修飾しています。このように、「almost」をつけることで、「いつも」という表現を少し弱め、「ほとんどいつも」とすることもできるのです。

さて、ここまで理解できれば、形容詞と副詞について基本的に問題はないでしょう。しかし、もう少し理解を深めたい完全に形容詞と副詞を見分けられるようになりたいという人は、以下のセクションを読むことをオススメします。

形容詞と副詞が同じで紛らわしいケース

形容詞の中には、副詞として使われた場合でもまったく同じ単語のものがあります。これが非常に紛らわしいので、簡単に解説していきます。

形容詞と副詞が同じである例をいくつかあげると、「fast」や「early」、「late」など。

例えば「late」の場合、以下のように使い方が分かれます。

❶形容詞的用法:My teacher was late for class.(私の先生はクラスに遅れた

❷副詞的用法:My teacher came to class late. (私の先生はクラスに遅れて来た)

解説すると、❶の場合、「late」は「My teacher」(名詞)を修飾しているので形容詞。❷では「late」が「came」(動詞)を修飾しているので副詞です。

ちなみに、形容詞と副詞で形が同じなのに、意味が全然違う場合もあります。

その例が、「hard」や「pretty」など。これが非常に厄介。

例えば「hard」の場合、以下のような使い方があります。

❶形容詞的用法:My class is hard.(私のクラスは難しい

❷副詞的用法:I studied hard in my class. (私は自分のクラスで一生懸命に勉強した)

日本語訳を見れば一目瞭然ですが、❶と❷ではそれぞれ完全に「hard」の意味が異なります。

ちなみに、「hardly」という副詞がありますが、その意味は「めったに(〜ない)」です。このように「-ly」をつけると全然違う意味の単語になってしまう場合もまれにあるので、注意しましょう。

英語の形容詞と副詞を見分ける方法

最後に、形容詞と副詞を実際に見分けてみましょう。

例題1

次の2つの例文では、どちらも「fast」という単語が使われていますが、どちらかの「fast」は形容詞で、どちらかの「fast」は副詞です。

❶ Mike is fast.

❷ Mike walks fast.

どちらの「fast」が形容詞で、どちらの「fast」が副詞か分かりますか?

 

答えは、❶の「fast」が形容詞で、❷の「fast」が副詞です。

解説すると、❶では「fast」はMikeという人物(名詞)について速いと言っているので形容詞的な用法、❷では「fast」が「walks」という行動(動詞)について速いと言っているので副詞的な用法なのです。

例題2

もう1つ例題を見てみましょう。次の3つ例文では、「pretty」という単語が使われています。

❶ Emily speaks English pretty well.

❷ Emily is a pretty girl.

❸ Emily’s English is pretty good.

どの文では形容詞として使われ、どの文では副詞として使われているでしょう?

 

答えは、❶の「pretty」が副詞、❷の「pretty」が形容詞、❸の「pretty」が副詞です。

❶の「pretty」は「かなり」という強調の意味で、Emilyがどれくらい上手く(well=副詞)英語を話すのか説明しています。

❷の「pretty」は「可愛い」という意味で使われていて、女の子(girl=名詞)を修飾しています。

❸の「pretty」は「かなり」という強調の意味で、Emilyの英語がどれくらい良い(good=形容詞)かを説明しています。

形容詞・副詞・修飾のまとめ

今回の記事で解説したことが理解できれば、英語の形容詞と副詞に関してまったく問題はありません。また、英語の文法では「形容詞的用法」や「副詞的用法」のような用語を聞くことがありますが、これらも今回習ったことの応用なので、仕組みが分かれば全然難しく無いはず。

もし勉強している途中でどっちがどっちか分からなくなったり、混乱してしまったら、いつでもここに戻ってきてください!

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