英会話が苦手な人の3つの共通点と改善法3選

英文法を熟知していても、語彙力があっても、その人が英会話も堪能であるとは限りません。

逆に、語彙力も文法力もないけれど、英会話はできるという人もいます。

では、英会話が苦手な人と得意な人では何が違うのでしょうか。

今回は、英会話が苦手な人の共通点と、その改善法を紹介します。

英会話が苦手な人の3つの共通点

英会話が苦手な人の共通点は主に3つあります。

ここからは、その3つを1つずつ見ていきましょう。

日本語で考えている

まず第一に、英会話が苦手な人は、英語を話すときに日本語で考える傾向があります。

つまり、日本語の文章を英語に翻訳して話しているということです。

このやり方で起きる弊害は2つ。

まず、英語の対訳が見つからないときに、話せなくなることです。

例えば、「神社にお詣りした事はありますか?」と聞こうとしたとします。

このとき、この日本語の文章を英訳しようとすると、「お詣り」が訳せなくて詰まってしまう可能性が考えられます。

このように、英語の対訳がパッと思いつかないと、スラスラと言葉が出てこなくなるのです。

もう一つの弊害は、会話のスピードが遅くなってしまうという点。

普段、私たちが日本語を話す際は、自分の脳にあるイメージを日本語に変換して話しています。

しかし、私たちは日本語に慣れているため、イメージが瞬間的に日本語に変換され、日常生活でそのプロセスを意識する事はほとんどありません。

これが英会話になると、日本語を英語に変換するというプロセスが追加されるため、「イメージ→日本語→英語」の3段階を踏むことになり、必然的にスピーキングの速度が落ちてしまうのです。

完璧を目指しすぎる

英語が苦手な人の2つめの共通点は、完璧を目指しすぎるところです。

英語には、日本語にない文法があったり、日本語と語順が違ったりするので、完璧な英語を話すのは簡単ではありません。

特に、前置詞の使い方などは、英語の感覚を掴むまで、どれが正しいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

こういうことを全て完璧にしようと思って英会話に臨むと、なかなか思っていることが言葉にできなくなってしまいます

それが原因で、英語を話すのが億劫になったり、英会話に苦手意識を持つようになったりすることも少なくありません。

これは、特に英文法をしっかり勉強してきた方に起こりやすい現象と言えるでしょう。

正確な英語を話そうとするばかり、そこに気を取られすぎて、なかなかうまく会話ができなくなってしまうのです。

相手にどう思われるかを気にしすぎる

第三の共通点は、2つ目の「完璧を目指しすぎる」に関連した内容ですが、英会話が苦手な人は、相手にどう思われるかを気にする傾向があります。

具体的には、「自分の英語を聞いて、英語が下手だなと思われたらどうしよう…」「英語ができないのがバレたら、話す気がなくなるんじゃないか…」などと思ってしまうのです。

これも良くない傾向で、考えれば考えるほど、英語を話すのが怖くなってしまいます。

英会話が苦手な人のための3つの改善法

さて、ここまで英会話が苦手な人の共通点を紹介してきました。

ここからは、それら3つを克服し、英会話がうまくできるようになるための3つの改善法を紹介します。

特に、上記の共通点の中で、自分に当てはまるものがあった方は必見です。

日本語でなく、イメージで考える

まず、日本語から英語に翻訳して英語を話している人は、イメージをそのまま英語に変換する感覚を掴む必要があります。

例えば、今、自分が手を洗っているイメージを、頭の中で想像してみてください。

普段はこの状態を、「私は手を洗っている」という日本語に翻訳してから、「I am washing my hands」という風に英語に訳して話していました。

これを、日本語に訳すことなく、英語に変換するのです。

このとき、最初の方は、全て頭の中でやろうとすると上手くできません。

まずは、ジェスチャーを使ってみましょう。

例えばこんな感じ。

まず、自分の胸に手を当てて、「I am」

次に、両手を擦り合わせる動作をして「washing」

最後に両手をグーパーして「my hands」

こうすると、イメージが英語に変換されていく感覚が掴めるはずです。

これを繰り返していけば、日本語に翻訳することなく、英語が話せるようになっていきます。

自分は英語が話せなくて当然と思う

完璧な英語を話そうと力んでしまう人は、「自分は完璧な英語が話せなくて当然」と思いましょう

私たちはこの人生の中で、ずっと日本語を使ってきました。

しかし、だからと言って、常に完璧な日本語が話せるかと言われれば、そういうわけではありません。

日本人でも、間違った日本語を使ってしまう人はたくさんいます。

もし何十年も日本語を話してきたのに、完璧な日本語が話せないのなら、それよりもかなり少ない時間しか触れてこなかった英語を完璧に話せるはずがありません。

英語が話せないのは当たり前なのです

だから、文法的なミスなどを気にする必要はありません。

時制が間違っていようが、前置詞の種類を間違えようが、相手に伝わればいいのです。

まずはとにかく「伝える」ということを念頭に、英語を話してみましょう。

自分だったらどう思うかを考えてみる

最後に、相手にどう思われるかを気にしてしまう場合の改善法です。

ここで大事なのが、自分だったらどう思うかを考えてみること

例えば、あなたの目の前にアメリカ人留学生がいて、片言の英語で話しかけてきたとします。

あなたは、その留学生に対して、「日本語下手だなー」とか「めんどくせぇ」などと感じるでしょうか。

むしろ、「がんばれ!」とか「結構うまいじゃん!」というようなポジティブな気持ちになるのではないでしょうか。

自分の言葉を他の国の人が一生懸命話してくれることは、案外うれしいことなんです。

だから、間違ってもヘタクソでもいいので、積極的に話そうとしてみましょう。

きっと相手も、こちらの話を一生懸命くみとろうとしてくれるはずですよ。

まとめ

ここまで解説したように、英会話の苦手は、英会話に向き合う姿勢であったり、気持ちの面からくるものも少なくありません。

まずは、英会話中の自分を振り返って、何が問題なのかを突き止めるところから始めてみましょう。

今回紹介した方法は、簡単なものが多いので、ぜひ今日からでも挑戦してみてください!

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