日本人の多くが英語を話せない大きな理由の一つは、アウトプットの練習が足りていないからです。
英語はコミュニケーション手段であり、相手とのコミュニケーションが取れて初めて価値が生まれます。
そのため、英語で何かを書いたり話したりするアウトプットのスキルは必要不可欠です。
しかし、アウトプットの練習は独学でするのが難しいもの。
今回はそんな悩みを解決すべく、独学で習慣的にアウトプットのスキルをつけるための勉強法を紹介します。
なぜアウトプットが重要なのか?
アウトプットとは、ライティングやスピーキングなどの、外に向けて発信する行為を指します。
日本の英語教育では、知識を吸収するインプット(単語や文法の勉強・リーディング・リスニング)に比べて、アウトプットが圧倒的に足りていません。
アウトプットの練習が足りないと、仮に十分な英語の知識があったとしても、うまく英語で書いたり話したりすることができないという状況に陥ってしまいます。
だからこそ、蓄えた英語の知識をうまく生かすためにも、アウトプットに力を入れることが大切なのです。
ここからは、ライティングとスピーキングに分けて、独学でアウトプットの練習をする方法を紹介します。
ライティング
スピーキングに比べれば、ライティングの練習をする機会は多くあるかもしれません。
しかし、ライティングをうまく習慣化するのは難しいものです。
日記をつけることを勧める人もいますが、日記は続く人しか続かないもの。
今回は、日記以外で二つほどライティングを習慣化する方法を紹介します。
①インプットしたものを要約する
まず一つは、インプットしたものを英語で要約する、という勉強法です。
新聞の記事や誰かのブログ、本、テレビドラマ、映画、Ted Talkなど、なんでも構いません。
とにかくその日インプットしたものを、何か一つ英語で要約してみましょう。
例えば、もしあなたが『ジュラシック・パーク』を見たとすれば、次のような要約が書けるでしょう。
I watched Jurassic Park today. This movie is about cloning dinosaurs from their DNA found in ancient mosquitos. A rich guy tries to make a theme park with the dinosaurs he made, and some dinosaur specialists and others come to see what it looks like. While they are going through the park, things go wrong. Dinosaurs escape from their cages and start to attack people. The protagonists try to get out of this theme park with others, but some of them get killed by dinosaurs. At the end of the story, the protagonists manage to escape with a helicopter, and the rich guy decides to close the park.
もちろん、これよりも長く、詳しい要約になっても大丈夫です。
ポイントは、これくらいの量のライティングを習慣的に続けていくこと。
この作業は、その日学んだことの復習にもつながるので、是非試してみてください。
②英語でのチャット仲間を見つける
LINEなどのSNSで、英語を使ってコミュニケーションを取れるような仲間を見つけることも、ライティングの習慣化につながります。
ここでの目標は、アウトプットする機会を増やすことにあるので、例え相手の英語がそれほどうまくなくても構いません。
きっとあなたの周りにも、英語を勉強したいと思っている人や、英語が堪能な人はたくさんいるはずなので、まずはそういった人に声をかけてみましょう。
他の人と実際にテキストを使ってコミュニケーションを取ることで、普段使わないような表現の習得にもつながります。
スピーキング
しかし、独学で練習ができないわけではありません。
ここでは3つ、有効的で習慣化しやすいスピーキングの練習法を紹介します。
①英語話者と英会話ができる環境を作る
独学と言っても、英会話は実際に人と話さなければうまくはなりません。
本当に英語が話せるようになりたいのであれば、英語話者と英会話ができる環境を作ることは必須です。
もちろん、どのように会話相手を見つけるかに正解はありませんが、今はネット上を探せばオンラインで英会話相手を見つける方法がたくさん見つかるはずです。
まずは、英会話ができる環境作りをする決意をしましょう。
そして、具体的にいつまでにそれを達成するかを決め(今日から一週間以内など)、その日までしっかりリサーチしてみましょう。
ここが英会話を上達するためのファーストステップです。
②音声日記をつける
英会話をする相手が見つかったとしても、ずっとその相手と話しているわけにもいきません。
しかし、話し相手がいなくても、英会話を練習する方法はあります。
やり方は簡単で、一日の終わりにその日何があったかを英語で話し、スマホの録音機能を使ってそれを録音するだけです。
自分以外にこの日記を聞く人はいないので、恥ずかしがらず、思い切って思いついたことを何でも話してみましょう。
時間がかかっても、文法が正しくなくても、何回も詰まってしまっても構いません。
続けていけば、慣れてきて、徐々に速く正確に話せるようになっていきます。
また、録音することで、あとで以前の自分の英会話レベルを確認することもできるので、音声日記は後々かなり役に立つ練習法でもあります。
簡単にできるので、是非今日から始めてみてください。
③ネイティブを真似る
最後に、正確にはアウトプットの練習ではないのですが、ネイティブを真似るというのも英会話上達に非常に有効的な練習法です。
実際にどう練習するかというと、Ted Talkや洋画、海外ドラマを見る際に、ネイティブの話している言葉を真似てリピートします。
このとき、話している内容だけでなく、表情や仕草にも注目して真似するようにしてください。
もちろん、洋画や海外ドラマを使う際は、始まりから終わりまで真似する必要はありません。
もし作中で、自分が使ってみたいセリフや気に入ったセリフがあったときに、巻き戻しして真似てみてください。
これをやることで、ネイティブの自然な話し方に近づけることができる他、会話で使える表現のストックができるため、実際に英会話をするときに役立ちます。
まとめ
今回は、アウトプットに焦点を当てて、さまざまな勉強法を紹介しました。
アウトプットを重視することで、英語を本来の目的であるコミュニケーションのツールとして使えるようになります。
もちろん、インプットの勉強も欠かすことはできませんが、少しずつアウトプットを増やしていって、本当に使える英語を身につけていきましょう!
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