長い洋書のリーディングでも挫折しないための5つのポイント

洋書でリーディング力をあげようと思っても、読む量が多くて途中で挫折してしまう、というケースはよくあります。

洋書は、TOEFLの長文読解などとは長さが全然違いますし、内容も難しく、継続するのが非常に難しいのです。

しかし、読むときのポイントをいくつか押さえれば、最後まで挫折せずに読み切ることは可能です。

今回は、そんな洋書リーディングのポイントを5つ紹介します。

すべてを分かろうとしない

洋書を読む際は、書いてあることすべてを理解しようとしてはいけません

せっかく読むなら全部を理解したいという気持ちは分かりますが、それではなかなか前に進めませんし、理解できないことが苦痛になり、挫折につながってしまいます。

挫折しないためには、「書いてあることの30%くらいは理解しよう」ぐらいの心意気で、気負わずに読んでいくことが大切です。

知らない文法や英語表現もたくさん出てくると思いますが、それを一つずつ理解しようとすれば、それだけで日が暮れてしまいます。

だいたいの流れが掴めていれば、洋書のリーディングとしては合格点なので、個々の表現などに囚われず、マクロな視点を重視して読み進めていきましょう。

目標は低めに設定し、それ以上は読まない

洋書を読むときに、「毎日〇〇ページ読む」などの目標を持つことは良いモチベーションになります。

しかし、高すぎる目標を設定してしまうと、逆に挫折の原因になりかねません。

洋書を読破するには、読むことを習慣化することが一番大切なので、毎日目標を達成できるように、目標は低めに設定するのがコツです。

目標が達成しやすいと、長い期間に渡って、達成感を感じ続けることができます。

その上で、目標を無闇に超えるのも良くないということを知っておきましょう。

目標の上を行くのは一見良いことのように見えますが、長期的に見れば挫折の原因になる可能性があります。

リーディングは、一度頑張りすぎると、次のハードルが高くなってしまいます

すると、次読むときにその期待値に達しなかった場合、落胆が生まれ、モチベーションが削がれてしまうのです。

目標を超えるのは、ある意味目標を高く設定することと同じだと言えるかもしれません。

長期的に継続していくため、目標を超えてたくさん読めそうなときも、目標のページ数まで読んだらやめるようにしましょう。

辞書を使うのはキーワードだけ

洋書で挫折する大きな理由の一つに、辞書を引くのが苦痛になるということが挙げられます。

確かに、分からない単語が出てくるたびに、洋書を裏返し、辞書を取り出して調べ、洋書に戻るということを繰り返していれば、だんだん面倒になってくるでしょう。

しかし、辞書をまったく引かないで読むにも限界があります。

そういう場合は、辞書を使うのをキーワードのみに絞りましょう

ここでのキーワードとは、読んでいる物の中に頻繁に出てきて、その意味が分からないと内容の理解に著しく影響するような単語です

例えば、もしある単語が5ページ読んでいる中で10回も出てきたとなると、それはキーワードである可能性が高いです。

こういった単語は、一度意味を調べるだけで、後の内容理解がかなり良くなるケースが多いので、積極的に辞書を引くようにしましょう。

逆に、キーワード以外の単語は、意味を調べても、その周辺の文章の理解しか深まらず、全体のリーディングに対してはそれほどプラスにならないことが多いです。

キーワード以外の単語は、文脈から意味を推測するようにして、辞書はできる限り使わないようにしましょう。

もし、1ページ読むのに平均5回以上辞書を引かないと読めないというような場合は、そもそもその本の英語レベルが高すぎる可能性があります

そういう場合は、一度その本を読むのをやめて、もう少し簡単な洋書からスタートすることをおすすめします。

ちなみに、Kindleを使う場合は、とても便利な辞書機能がついていて、辞書を引いても苦になりにくいです

もしちゃんと一つ一つの単語の意味を分かって読みたい場合は、Kindleを利用するのが良いでしょう。

戻らない・読み返さない

洋書を読むとき、意味が分からなくて一つの文を二回以上読み返したり、少し前のところまで戻ってもう一度読んだりしていませんか?

このように、戻ったり読み返したりしていると、読み進めるのがストレスや苦痛になり、挫折する原因につながります。

そのため、読み返さないことを意識してリーディングをするようにしましょう

しかし、一度読み返すのがクセになってしまうと、なかなかそこから抜けられないものです。

そんなときは、指やシャーペンの先などを使って文章をなぞり、それに沿って読んでいくという方法がおすすめです。

このとき、指を動かすスピードは一定にし、絶対に止まったり戻ったりしないで、左から右へ一方通行で文章をなぞって行ってください。

このようにして読んでいくと、読み返しの防止になり、戻ってしまうクセを矯正することができます

また、指でなぞるスピードを速くすると、速読の練習にもなるので、覚えておいて損はない練習法です。

付箋をしおりの代わりに使う

最後に、付箋をしおりの代わりとして使う方法を紹介します。

普通、途中で洋書を読むのをやめるときは、しおりを挟みますが、これではしおりが挟まった見開きのどっちのページの何行目から読み進めれば良いか分かりません。

しおりを挟んでいるだけでは、一度読んだ部分を読み返さなくてはならなくなり、これもまた、読み進むスピードが遅くなる原因になります。

洋書の1ページは長く、長文読解の分量くらいあることもあるので、少しでも読み進めたい場合、一度読んだページをもう一度読むということは避けたいもの。

この点、読み終わった行に付箋を貼っておけば、次読むときにその部分から直接始めることができます。

挫折する可能性を少しでも低くするため、ぜひ付箋を洋書のリーディングに活用してみてください。

まとめ

今回は、長い洋書のリーディングでも挫折しないためのポイントを5つ紹介しました。

  • すべてを分かろうとしない
  • 目標を低めに設定し、それ以上読まない
  • 辞書を使うのはキーワードだけ
  • 戻らない・読み返さない
  • 付箋をしおりの代わりに使う

洋書は分量が多く、リーディングを継続することが難しいですが、以上の点を参考に、肩の力を抜いて挑戦してみてください。

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