【リーディング】英語の長文読解や洋書を速く読むコツ(速読)

英語の長文読解や洋書は時間がかかってしまいがちですが、テストなどではリーディングに時間をかける余裕はありません。

では、どうすれば英語のリーディングを速く読むこと(=速読)ができるのでしょうか?

今回は、今から実践できる、英語リーディング速読のコツや練習法をいくつか紹介します。

長文読解・洋書の速読のコツ1:戻らない

英語の長文読解や洋書を速く読む上でまず大切なのが、「戻らない」ことです。

英語の文章を読んでいるとき、知らない単語があったり、文の構造が複雑で意味が理解できなかったりして、思わず同じ文を読み直してしまった経験はありませんか?

リーディングに時間がかかる人の多くは、このように文章を読んでいる途中で何度も戻って、単語やフレーズを読み直してしまっています。

この戻るクセこそが大幅にリーディングのスピードを遅くしてしまっているのです。

実際は、リーディング中に毎度戻って読む必要はありません。

というのも、少々文中に分からない部分があったとしても、前後の文脈からだいたいの内容は推測できてしまうものだからです。

(推測できない場合はリーディングのレベルがそもそも合っていない可能性があります。)

このクセを矯正することができれば、長文読解や洋書を読むスピードは断然速くなります。

しかし、そうはいっても、この戻るクセは身にしみついていて、なかなか直そうと思っても直らないものです。

そこで、以下では戻るクセを直すのに効果的な練習法を紹介します。

リーディングで戻るクセをなくす練習法

練習を始める前に、鉛筆やボールペンなど、スティック状のものを用意してください(なければ指でも構いません)。

やり方は簡単で、まず用意した鉛筆やボールペンの先で、理想的なリーディングのスピードで文章を一行一行なぞってください。

あとは、これに沿って文章を読むだけです。

最初は文章を100パーセント理解できなくても大丈夫なので、しっかり同じスピードで戻らずに読み切ることを一番の目標として練習しましょう。

このようにして長文読解や洋書の文章を読んでいくと、強制的に戻るクセが発動できない状態を作り出すことができます。

この形で練習を続けると、一度読んだ文を戻らないで、前後の文脈から推測して理解しようとするようになるので、結果的に無駄な時間を消費しなくなるのです。

注意点としては、文章をなぞるスピードは必ず一定にし、絶対に止まったり戻ったりしないでください。

この練習法を使えば、戻るクセを解消できるだけでなく、理想的なスピードで英語の文章を読むことができるようになるので、速読を目指している方にはとてもおすすめです。

長文読解・洋書の速読のコツ2:塊で読む

戻るクセの他に、長文読解や洋書を読むのが遅い人は、単語をアルファベットごとに追っている可能性があります。

どういうことかと言うと、例えば「industry」という単語があれば、この単語の「i」から「y」までの7つのアルファベットを一つずつ追っているということです。

英語の文章を速読するためには、単語をアルファベットごとに読んでいてはいけません。

日本語と違って、英語の一つ一つの単語には多くの文字(アルファベット)が存在しており、比較的読むのに時間がかかってしまうからです。

例えば、「industry」は7文字ですが、日本語なら「産業」の2文字なので、一文字ずつ読んだ場合英語の方は単純計算で日本語の3.5倍かかってしまいます。

このロスをなくすのに大切なのが、「塊で読む」という考え方です。

つまり、「industry」という単語なら、それを7文字と捉えるのではなく、その7文字を一つの塊として一度に読み取ることが必要になります。

英単語を塊で読むための練習法

この「塊で読む」方法に関しては、それを意識してリーディングをする以外に特別効果的な練習法はありません。

一文字ずつ読むのではなく、一単語ずつ読むように心がけて次回から長文読解や洋書にリーディングに挑戦してみましょう。

また、それに慣れてきたら、3単語くらいを一つの塊にして読むと、よりリーディングのスピードが速くなります。

例えば、「New York City」などを、一文字ずつ読むのではなく、ひとまとまりのフレーズとして読むことができれば正解です。

長文読解・洋書の速読のコツ3:英文に慣れる

最後に紹介したい、長文読解や洋書を速読するコツは、英文の文法と構造に慣れることです。

英語の文章は、文法的に日本語と全然違うところや、構造的に複雑な部分がたくさん存在します。

例えば、関係代名詞を使った文章や分詞構文などは複雑になりやすく、慣れていないと読んでいる途中で理解に困り、詰まってしまう原因になりうる障害です。

また、別の例としては、現在完了や過去完了などが出ると、一度止まってその用法を考えてしまったりするということもあるでしょう。

こういった英語の文法や構造的な部分に関しては、文法書を何度読んでもあまり効果的ではありません。

英語の文法や構造に慣れる一番の近道は、とにかく多くの英語の文章に触れること。

多読などを通じてできるだけ多くの文に触れられるようにしていきましょう。

英文に慣れるための練習法

練習法は先ほど紹介した通り、多読が効果的です。

それも、レベルが少し高く、文章の構造が複雑なものを読むのがおすすめ。

最初は速く読むことを意識しなくても構わないので、とにかく文法や文の構造に慣れることを目標にしましょう。

読んでいる中で、英語の文法感覚が磨かれていきます。

英語の構造に慣れるためには、ときには自分でしっかりと分析し、理解するというプロセスも必要になるので、速読とはまた違ったトレーニングです。

しかし、最終的には長文読解や洋書の速読をする上でプラスになるので、直接的に影響しないからとないがしろにするのではなく、こういった熟読を必要とするリーディングも取り入れていきましょう。

長文読解・洋書の速読のまとめ

今回は、英語の長文読解や洋書のリーディングを速く読むコツや方法について紹介しました。

速読は一朝一夕で身につくスキルではありませんが、練習すれば必ず読むスピードは速くなっていきます。

今は全然速く読めないという人も、諦めずにコツコツ頑張っていきましょう。

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