英会話の上達を目指している人の中には、外国人観光客に話しかけることを考えたことが人も多いでしょう。確かに、外国人と英語で話すのは、英会話を上達させる上で最短の道です。しかし、実際に見知らぬ外国人に話しかけるとなるとかなり勇気がいりますし、何から話して良いかわからないという人もいるでしょう。
今回は、次に外国人と話す機会がやってきたときに、そのチャンスを逃してしまわないため、外国人観光客に話しかける方法やコツを紹介します。また、同時にその際の注意点についても学んでいきましょう。
話し相手の選び方
まずは、話しかける相手を選ぶところからです。もちろん、観光地に行かない限り、外国人観光客が選り取り見取り、なんてことはありません。しかし、どういった人に話しかけるのが理想的なのかを知る上で、これから紹介することを是非参考にしてみてください。
英語を話せる人
当たり前のことに聞こえますが、とても重要なことです。日本に来ている外国人がみんな英語を話せるわけではありません。中には、アメリカやイギリスなどの英語圏の国が出身ではなく、母国語しか話せないという人もいます。そのような人に英語で話しかけてしまうことは失礼です。例えば、私たちがアメリカに行ったとして、アメリカ人から中国語で話しかけられると、少し不愉快に感じませんか? せっかくの日本旅、嫌な思いをしてもらわないためにも、話している言葉を実際に聞き、英語が話せる人なのかどうか分かった上で話しかけましょう。万が一わからない場合は、日本語で「こんにちは」などと話しかけてみて、相手の反応を見て判断することも可能です。
日本に来たことが無さそうな人
相手と英語で話したいなら、日本に初めて来た外国人を選ぶのがより適切です。日本にしばらく住んでいる外国人や、何度も来日しているような外国人は、日本人から英語で話しかけられることが迷惑と感じる可能性があります。なぜなら、そのような外国人にとって、英語で話しかけるという行為は、彼らに「日本文化を知らない外人として見下している」という印象を与えてしまうからです。また、長く日本に住んでいる外国人にとって、毎回日本人のこのような行為に付き合わされるのは、面倒で鬱陶しいことが想像できます。
逆に、日本のことをあまり知らず、初めて来日したという外国人にとって、日本人と話すことは、現地(日本)の人と話して日本のことを聞き出す絶好の機会です。特に、日本語がまったく話せないという人にとっては、旅行のアドバイスなどをもらう良いチャンスにもなるでしょう。だからこそ、外国人に話しかける際は、日本に来たことが無さそうな外国人を選ぶべきなのです。
実際に見分ける際は、着ているものや、身につけているものを見てみましょう。例えば、観光客が着そうな「侍Tシャツ」などを着ていたり、キャリーバッグを持っていたりする場合は、日本に在住しているのではなく、旅行で着ている可能性が高いです。
話しかけるきっかけづくり
外国人に話しかけるといっても、何かきっかけが必要です。例えば、道に迷っている外国人になら、案内するという体で話しかけることができます。しかし、ただそこにいるだけの外国人に話しかけるとなると、どのように話しかけるべきか迷ってしまうものです。ここからは、外国人にスムーズにうまく 話しかけるために、話しかけるきっかけを見つける方法を紹介します。
観察あるのみ!
その方法とはずばり、相手を観察することです。相手の言動や、身につけているものを見て、話しかけるための話題を見つけましょう 。ここでは、具体的な例をいくつか紹介します。
身につけているものから
一番手っ取り早く、簡単なのが、相手が身につけているものについて話すことです。アメリカなどでは、知らない人の服装などについて、 “I like your T-shirt” などという風にコメントするのはそれほど不自然な行為ではありません。同じように、 “I like your 〇〇” と話しかければ、外国人と話す良いきっかけになるでしょう。アニメが好きな外国人も多いので、もし自分の知っている・好きなキャラクターの服やカバンなどを持っている人がいれば、 “You like that character too?(あなたもそのキャラクター好きなの?)” という風に話しかけることもできます。
相手の行動や言動から
相手の行動や言動に関連することを話題にして、うまく会話を始めることもできます。これは、道に迷っている外国人に、道を教えましょうか、と話しかけるのと原理は同じです。つまりは、相手が何をしている・言っているかを知った上で、それに沿う内容をきっかけにして話しかけます。
例えば、相手がお土産屋の中で何を買うかで悩んでいたら、 “What kind of souvenir are you looking for?(どんなお土産を探しているの?)” と話しかけられます。自分のよく知る観光地で観光を楽しんでいる外国人を見つけたら、 “This place is actually famous for 〇〇 too(実は、この場所は〇〇でも有名なんですよ)” と話しかけることもできるでしょう。このような方法は、日本語を話せない・日本を知らない外国人にとって得をする内容でもあるので、喜んで話返してくれる可能性が高いです。
もちろん、人助けのような形以外にも話しかける方法はあります。例えば、相手が寒そうにしていれば、 “It’s really cold today, isn’t it?(今日すごく寒いですよね)” と声をかけられますし、観光地で外国人観光客が何かに感動していたら、 “That’s really cool, right?(あれは結構イカしてるよね?)” と声をかけても良いでしょう。このように、意外とどこにでも会話のきっかけが転がっているので、何か一つ決まったフレーズを準備しておくのではなく、臨機応変に話しかけるチャンスを見つけていきましょう。
話しかける前に注意すべきこと
ここまで様々話しかけ方について紹介してきましたが、これらを使用する際の注意点もいくつかあります。
「自己紹介」から入るのをやめよう
多くの日本人が、外国人観光客に向かって “Hi. I’m 〇〇. What’s your name?” というような自己紹介で会話を始めようとします。しかし、実はこのやり方は、一方的で好ましくありません。突然知らない日本人が声をかけてきて、自己紹介を強制されたとあっては、「失礼な人だ」と思われるかもしれませんし、場合によっては「この人は、ただ私を使って英語の練習がしたいだけなんだな」という印象を与えかねません。そのようなことが無いよう、ランダムな外国人に声をかける際は、いきなり自己紹介から話しかけるのはやめておいて、何か別にきっかけを作ってから話しかけてみましょう。会話が一度始まれば、自己紹介はいつでもできます。
相手の状況・反応に細心の注意を払う
外国人観光客がみんな、知らない日本人に声をかけられて嬉しいわけではありません。むしろ、迷惑だと思う人も多いでしょう。だからこそ、相手の反応を見ながら、話しかけても迷惑ではないかを確認することが必要です。
また、相手が忙しいときや、何かの作業中に遮ってしまうのも失礼です。例えば、相手が誰かと話しているときに割って入るようなことはしてはいけません。必ず相手の状況を理解し、最低限のマナーを守って、相手に不快な思いをさせないように気をつけましょう。
まとめ
外国人観光客に話しかけるのは勇気がいりますが、話しかけてみれば意外と会話は弾むものです。今回紹介した内容を参考にしながら、自分にとっても相手にとってもプラスになるような会話を目指して、外国人との英会話に挑戦してみてください。
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