英検とは
- 英語力をはかる資格試験のひとつ
- 正式名称は「実用英語技能検定試験」
- 受験地が多く受験しやすい試験である
英検は上から1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級とレベル分けされていて、受験者は自分のレベルに合わせて自由に検定級を選ぶことができます。また、年齢制限はありませんので、時々小学校低学年の子が上級に合格するニュースを目にすることもあります。
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英検5級/4級
英検5級の目安は中学初級(1年)程度
英検4級の目安は中学中級(2年)程度
使える英語の登竜門として3~5級が中学校で学習する内容から出題されています。その中でも5級は英語を学び始めた人にとって最初の目標となります。内容は家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。試験は筆記・リスニングで、任意でスピーキングテストを受けることもできます。
試験の受け方
- 英検は6月、10月、1月の年3回実施
- 受験のおよそ2か月前から書店、コンビニエンスストアまたはインターネットで申し込みをすることができる
- 海外からも受験できる(ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイ)
申し込みを済ませると受験票が到着します。試験の1週間くらい前に送られてきます(結構遅めです)。
試験会場は本会場(協会が定める公開会場)・準会場(学校や塾などが設定する会場)があります。学生の場合は自分が住んでいる町の学校で受験することになると思いますし、大人の場合は居住地内の会場に割り振られることになります。
受験の申し込みをする際に、会場を自分で指定することはできません。
試験の流れ
試験当日は時間に余裕をもって集合場所に到着できるようにしましょう。筆記用具、受験票を忘れずに。腕時計を使用することはできますが、アラームが鳴らないように設定しておかなければなりません。スマートフォンを時計代わりに使用することは禁止されています。
試験会場に入ったら、すべて試験監督者の指示に従ってください。指示に従わないと失格となる場合があります。当日は解答用紙に氏名、誕生日などを記入する欄があるので、試験監督者の話をよく聞いておかないと、解答が無効になる場合がありますので気を付けましょう。
5級の試験時間は筆記が25分、リスニングが約20分、4級は筆記が35分、リスニングが約30分で、解答は全てマークシートで行います。試験全体の目安は5級が1時間20分、4級が1時間40分です。筆記用具として使用できるのは鉛筆、シャープペンシルのみで、ボールペンなどのペン類は使用できません。また、HB以下の濃さでマークすると機械が読み取れず誤答となる場合があるので、HB以上の濃い鉛筆を使用しましょう。シャープペンよりも鉛筆の方がマークしやすいのでお勧めです。
試験を受けた後は
英検は金・土・日のいずれかの曜日で実施されます(会場によります)。試験を受けたときの問題用紙は持ち帰ることができます。また、週が明けて月曜の午後には解答速報として問題の答えがインターネット上にアップされますので、自分の答えを解答用紙にメモしておいて、自分で答え合わせをしておくこともできます。
4・5級は二次試験がありませんので、試験日から約3~4週間ほどで結果が郵送されます(インターネット上には1週間ほど早く結果がアップされます)。
試験対策
英検対策用の問題集は多数販売されています。大きさやカラーの有無など自分の好みの1冊を見つけるとよいでしょう。協会のホームページには過去問がアップされていますので、実際の過去問を解くこともできます。
問題集(協会の過去問含む)を手に入れたら、その1冊を繰り返し解くことが重要です。あれもこれもと何冊も準備しなくても大丈夫です。4・5級であれば使用される単語はある程度決まっていますし、複数冊を準備して中途半端になるよりは、1冊をしっかり取り組んだ方が気持ち的にもよいと考えます。1冊では心配…という人は、協会のホームページから過去問をダウンロードして取り組むとよいでしょう。無料です。
5級で出題される文法
5級で出題される文法は中学1年のレベルです。
- be動詞
- 一般動詞(現在形、過去形)
- 3単現
- 現在進行形
- 命令形
- 助動詞canなど
<リーディング> すべて4択 25分
(1)短文の語句、空所補充 15問 4つの選択肢から最適な単語を選ぶ
(2)会話文の文、空所補充 5問 4つの選択肢から最適な文章を選ぶ
(3)日本文つき短文の語句整序 5問 日本語の意味になるように並べ替え
<リスニング> 放送回数はすべて2回ずつ 20分
(1)最後に話される文として最適なものを3択から選ぶ 10問 イラスト付き
(2)会話の内容に関する質問に答える 5問 答えは4択から選ぶ
(3)短文を聞いて、イラストの状況を表すものを4択から選ぶ 10問
4級で出題される文法
4級で出題される文法は中学2年のレベルです。5級で出題された内容に加えて、
- be動詞の過去形
- 過去進行形
- 助動詞will
- 未来表現(be going to)
- to不定詞
- 比較
- 動名詞
- 接続詞(when/if)など
<リーディング> すべて4択 35分
(1)短文の語句、空所補充 15問 4つの選択肢から最適な単語を選ぶ
(2)会話文の文、空所補充 5問 4つの選択肢から最適な文章を選ぶ
(3)日本文つき短文の語句整序 5問 日本語の意味になるように並べ替え
(4)長文の内容 一致選択 10問 パッセージの内容に関する質問に答える
*長文の内容は掲示物・案内、Eメール、手紙文、説明文など
<リスニング> 放送回数はすべて2回ずつ 30分
(1)最後に話される文として最適なものを3択から選ぶ 10問 イラスト付き
(2)会話の内容に関する質問に答える 10問 答えは4択から選ぶ
(3)短文の内容に関する質問に答える 10問
アドバイス
市販の問題集には解答と解説が載っていますので、文法の確認は問題集を用いて行うのが良いと思います。
文法はほぼ問題ないので練習をたくさんやりたい、という人は過去問に取り組むとよいでしょう。試験時間が決まっていますので、実際に時間を計りながら解くトレーニングをしておきましょう。
小学生や中学生で初めて英検を受ける人は緊張してしまうかもしれませんが、落ち着いて問題を読めば解答する時間は十分にありますので頑張ってください。当日に慌てないように、試験勉強の際には時間を計りながら取り組んでみてくださいね。
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