「英語が苦手」と一口に言っても、苦手の種類は様々です。
リーディングが苦手なのか、リスニングが苦手なのか、それともスピーキングやライティングが苦手なのか。
リーディングが苦手なら、どういうタイプの問題が苦手なのか。
苦手が分かれば、自ずとどのような勉強をすれば良いかが見えてきます。
今回は、自己分析で自分の苦手を見極め、その苦手にあった勉強をするための方法を紹介します。
TOEICや英検などで点数を上げるのにも役立つので、ぜひ参考にしてみてください。
あなたの苦手分野はどれ?
それらは、「語彙」「文法」「リーディング(読解)」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」です。
まずは、自分がこのうちのどれを苦手としているのかを把握する必要があります。
自分の苦手を理解していない人は、自分に合っていない英語学習をしてしまっているかもしれません。
そのような場合、そのまま同じ勉強を続けても、英語力の向上につながらないケースが多いです。
また、英語が苦手と言う人にも、必ず得意な分野と苦手な分野があります。
もしかすると、得意な分野もあるのに、苦手な分野ばかりに目がいってしまい、「英語が苦手」という意識を持っているのかもしれません。
自分は英語の何が得意で何が苦手かということを、きっちり理解すれば、そういった苦手意識の軽減にもつながります。
このように、苦手分野の自己分析は、さまざまな面で英語学習にプラスになる作業です。
まずは、この6つの分野のうち、どれが得意でどれが苦手なのかを見極めましょう。
苦手分野を突き止める
自分の苦手分野を突き止めるのに有効的なのが、問題を解くことです。
TOEICの練習問題でも良いですし、英検やSATの過去問題でも問題ありません。
(※TOEFLのリーディングは読解力が中心になるので、文法や語彙の能力を分析するのにはあまり向いていません)
これらの問題を解いて答え合わせをすれば、スピーキングとライティング以外なら、自分が得意な分野と苦手な分野が特定できます。
語彙・文法・リーディングについて
ただし、問題の形式によっては、「語彙」「文法」「リーディング」の3つに関連する問題が1つのセクションに混在することがあります。
その場合も、問題を見ればどの分野の能力を試されているかは大体分かるようになっています。
例えば、選択肢が「① interest ② interested ③ interesting ④ interests」というような場合は、品詞の理解が問われているので、文法問題です。
選択肢がイディオムの場合や、比較級・最上級、前置詞などの場合も、文法問題としてカウントします。
また、「① preposterous ② impeccable ③ prestigeous ④ deafening」のように、選択肢がそれぞれまったく違う単語の場合は、語彙力が問われていることが多いです。
選択肢が長い文章の場合は、ほぼ確実にリーディング(読解)の問題でしょう。
スピーキングとライティングについて
スピーキングとライティングの能力は、テストでは測りにくいものです。
文法の知識や語彙力によっても左右されるため、他に比べて自己分析が難しい分野でもあります。
この二つは特殊なので、次のセクションの最後で詳しく解説します。
苦手分野をさらに絞り込む
自分の苦手な分野がわかったら、さらにその分野の中でどういったものが苦手なのかを分析します。
まずは、フォーカスしたい分野を一つ選びましょう。
そして、その分野の中で間違えた問題をもう一度振り返ります。
自分の間違いに何か傾向が見えてきませんか?
文法問題なら、「動詞の活用に関する問題で間違いが多い」や「仮定法の問題でいつも迷っている」など。
読解問題なら、「文章の要約で正しいものを選ぶ問題が苦手」や「文章の正誤を問う問題で点を落としがち」など。
こういう傾向は、問題をたくさん解くことでよく見えるようになってきます。
過去に自分が解いたテストなどがあれば、それも持ち出して、自分の傾向を見つけていきましょう。
スピーキングとライティングの場合
スピーキングとライティングに関しては、英語に長けた第三者の存在が必要になります。
スピーキングなら、その人物と英語で会話し、会話中で気になった点を教えてもらいましょう。
教えてもらった点はメモをしておきます。
これを繰り返すと、注意された部分から自分のスピーキングの傾向が見えてくるはずです。
また、ライティングの場合は、必ず第三者に添削してもらいましょう。
それを繰り返し、添削された部分をまとめていくと、徐々にどういった部分が苦手なのかが見えてきます。
このようにすれば、スピーキングやライティングでも、他の分野と同じように自己分析が可能です。
「なぜそれが正解なのか」を考える
ここまで自分の苦手が絞れたら、あとはそれを克服するだけです。
「それが一番難しいんじゃないか!」という声が聞こえてきそうですが、ここまで来ればもうやり方は決まっています。
そのやり方とは、「なぜそれが正解なのか」を考えることです。
英語学習で肝となるのは、答え合わせをした後に何をするか。
問題を解いて答え合わせをしたら、そのまま答案に触れることなく、次の問題に取り掛かってしまう英語学習者がよくいます。
しかし、ここで一歩止まって、間違えた問題の答えを見てみましょう。
そして、「なぜそれが正解なのか」を考えるのです。
これができれば、英語力は格段に伸びます。
なぜなら、「なぜそれが正解なのか」を考えれば、自ずと「どうやって解くのか」が見えてくるからです。
かなり地道な作業なので、これを嫌う人も多いですが、それでは非常にもったいない!
問題を解いたら、しっかりと間違い直しをしましょう。
おすすめのやり方としては、分野ごとに間違い直し用のノートを作ります。
そこに、間違えた問題ごとに「なぜそれが正解なのか」を自分なりに分析して書き記します。
解説がある練習問題や過去問題もありますが、最初はそれを見ずに自分で考えてみましょう。
これを繰り返していけば、苦手な問題も確実に解けるようになっていきます。
スピーキングやライティングについても、やることは基本的に同じです。
指摘された部分や添削された部分について、なぜそのように直す方が良いのかを考えていきましょう。
これによって、次に同じような失敗をしないよう、気をつけるようになるのです。
まとめ
自己分析は、英語力を効率よく伸ばすには欠かせない作業です。
今回紹介した方法を使えば、英語力の向上はもちろんのこと、TOEICや英検の点数底上げにもつながります。
苦手意識を軽減させるだけでなく、実際に苦手を克服するのにも役立つ方法なので、ぜひ実践してみてください。
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