えっ…もしかして、動詞の活用、少なすぎ?

はじめに

こんにちは、英語の勉強法について連載しているtak-englishです。大学で英文科関係の学部に入学して以来英語に目覚め、英検1級をとってしまうくらいにのめり込んでしまっています。現在はフリーで通訳や翻訳をしています。

今日のテーマは何にしようかな…と考えていたとき、ちょうどこんな場面をみかけました。

場所はとある小売店。海外からの旅行客が、日本人の販売員さんと会話しています。なにやら免税と値引きについて交渉しているようです。

それを見まして、「あー、もったいない!」とやきもきしてしまったので、それをネタに話を進めていこうと思います。

 

英語動詞の活用が苦手な理由

doをdoesにしにくい日本人

さて、さきほどの場面。

外国人旅行客は割と英語がお上手で、ある商品に免税と値下げができないか聞いていました。

「How much can you discount this item with duty free? Is it okay to use my credit card with it?」

どうやら「免税に加えて更に値下げができるか、クレジットカード決済ができるか、」ということを聞いているようです。

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販売員さん、これに対して答えます。

「No, No discount. Just 8%。 Credit card, do・・・」

うんうん、一応外国人は理解してくれたようです。

しかし、店員さん、最後はどういう内容だったのでしょう。クレジットカードは使えるよ、と言いたかったのでしょうか。どうやら一般動詞doをクレジットカードと言う名詞に合わせて使いたかったようなのですが、ちょっと気を付けるべき点がありますね。おわかりでしょうか。

そう、あまりこなれた言い方にはなりませんが、無生物であるクレジットカードを主語にしているのだから、動詞はdoの原形ではダメなんですね。doはdoesの形、第三人称単数になってなければなりません。

でもこれを一般の人に求めるのは結構酷なことかも知れません。なぜなら、日本人の多くは動詞活用が苦手なのですから。

 

日本語の活用は英語向きではない

上に挙げた例のように、海外のお客様と話すとき、英語になれていない人がどうしても陥りがちな「初歩的なミスあるある」に、動詞の活用ができないことがあげられます。

これは、実は私が以前話した「主語を無意識に落としてしまう」日本人にとって避けられないことです。

なぜなら、日本語の述語と言うものは、主語に身分の変化が起きたり、文語と口語との表現形態の違いを変えるものでない場合、基本的に主語に影響されないからです。

主語となる対象、つまり述語の動作を担う概念が、私、あなた、彼/彼女/物その他であろうとも、そしてここが重要ですが、「数」がどれくらいであろうとも、述語の活用は変わりません。

では、どこで数や人称を表現するのか。勘の良い人はわかりますね、主語です。

主語をいじることで、数や人称を表現します。複数には「ら」「達」などを付けますね。しかし、述語にはその影響がほとんど出ません。「彼らが支払う」と言えばそれで大丈夫です。

ところが、英語はそうではない。英語は人称と共に動詞を活用しないといけない造りになっている。日本語で言えば目上の人に合わせて敬語を使うのと同じ感覚です。

日本では謙譲・尊敬などの動詞活用がありますね。「する」が「なさる」というような感じです。

これと同じことが英語の人称一致で、conjugationと呼ばれます。

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簡単にいえば、英語と日本語ではそもそもの活用が違うとうことで、普通の日本人にとっては人称代名詞やそれに合わせて変わる動詞の活用プログラムがが「インストールされていない」ということです。日本語には必要のないものを組み込むこと、これが英語上達の第一歩になります。

活用上手になるために

意識して物事を見直そう

おそらくみなさんは小学校から中学校で英語を習う時、最初に英語の動詞活用を習ってきたと思います。その中で、なんで英語は三人称単数現在とかわけのわからない考え方をするのか、と嫌気がさしたことでしょう。

安心してください、日本語を学ぶ人達も「敬語?謙譲語?なんだそれ!」となっています。向こうは目上の人にSirやMadamをつければ基本的に動詞はいじらなくても済みますから。

どうしたらこの違いを乗り越えられるのか、英語のプログラムをインストールできるのか。

まずは、意識して物事を見直していきましょう。

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たとえば、人や物を考える場合、必ず「人称」と「数」をイメージするようにします。扉を見る。「あ、a/the doorだ、物なので三人称、一枚ドアだから単数だ」と言う形です。

あらゆるものには数があるのだ、人称が付いて回るのだ、ということを常に意識し、できれば英語に直すと言う練習を、一日30分でもいいのでやってみましょう。

一週間続けられたのならしめたもの。その練習をすればするほど、どんどん英語のプログラムのインストールが進んでいきます。やがてはitを見たらすぐにdoesという反応を出せるようになっているでしょう。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。日本人の英会話の弱点の一つが動詞の活用です。身の回りにある全ての物を主語に変え、その動作を動詞でイメージし、数と活用を一致させる訓練を繰り返してください。

もともと日本語には活用がないのですから、できなくても当然なのです。焦らずにいきましょう。

最後に下の文をこれまでにお話した内容を思い出しながら見比べてみてくださいね!

A journey of a thousand miles begins with a single step

(千里の道も一歩から)

 

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