英語を習得しようと思ったときに悩むのが教材選びです。本屋さんに行けば数えきれないくらいの英語に関する本が並んでいて、どれを選ぶのがベストなのか困った経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
全くの独断と偏見ではありますが、筆者が「これは使える」と思った教材をいくつか紹介したいと思います。
文法書編
「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」向山淳子、向山貴彦著 幻冬舎
単語を品詞ごとに色分けしてあったり、動詞を矢印で表すなど、視覚的に文法構造がわかりやすく説明されています。難しめの単語にはルビもふってくれています。楽しみながら文法を理解しやすい１冊です。
「一億人の英文法」大西泰斗、ポール・クリス・マクベイ著 東進ブックス
ＮＨＫのテレビ講座でもおなじみの大西泰斗氏の著書。この方は以前より文法を「イメージ」「フィール」「言語感覚」と題し、いかにわかりやすく学習者の心に英語の構造を届けるか、ということに腐心しています。文法書でありながら語り口が軽めであるのですらすら読んでいけると思います。
「総合英語 Forest」桐嶋書店
言わずと知れた大学受験用の文法書です。受験用なだけあって、文法の○○用法といったようなものは全て羅列されています。文法をきっちり勉強したい人は持っていて損はない１冊ですが、実際に自分で使えるようにするためには、基本的な文法の裏にある「その表現を使う人の心」にまで思いをはせる必要がありますので、上記のビッグ・ファット・キャットか大西氏の文法書と合わせて学ぶと良いと思います。
読み物編
「ビッグ・ファット・キャット」シリーズ 向山淳子・向山貴彦著 幻冬舎
文法書でも紹介した「ビッグ・ファット・キャット」は物語もシリーズで７冊刊行されています。難しめの単語にはルビがふってあるし、巻末にはワンポイントの文法説明もあり、多読にぴったりです。ちょっとハラハラドキドキするストーリーです。
１ Big Fat Cat and The Mustard Pie ビッグ・ファット・キャットとマスタード・パイ
２ Big Fat Cat Goes To Town ビッグ・ファット・キャット、街へ行く
３ Big Fat Cat and The Ghost Avenue ビッグ・ファット・キャットとゴーストアベニュー
４ Big Fat Cat and The Magic Pie Shop ビッグ・ファット・キャットとマジック・パイ・ショップ
５ Big Fat Cat vs Mr. Jones ビッグ・ファット・キャット対ミスター・ジョーンズ
６ Big Fat Cat and Fortune Cookie ビッグ・ファット・キャットとフォーチュンクッキー
７ Big Fat Cat and The Snow of The Century ビッグ・ファット・キャットと雪の夜
最後まで読み通せば、主人公のエドとビッグ・ファット・キャットに愛着がわいてきます。
「ハリーポッター」シリーズ J.K.ローリング
日本でも大ベストセラーとなったハリーポッターシリーズ。日本語版を読んだ人も多いと思います。また、映画を観た人も多いのではないでしょうか。ある程度話の内容がわかっているものは、英語で書かれていてもすらすら読んでいくことができます。イギリス版とアメリカ版でタイトルが少し違っていたりするので、読み比べてみるのも面白いです。でも洋書って高いんですよね…。
本ではないですが、英字新聞も読み物としておすすめです。また、耳からのインプットとしてはラジオも有効な教材であると言えます。Podcastなどを利用するのもいい方法です。最初は早すぎて聞き取れなくても、同じ話題を繰り返し聞いていれば少しずつ分かる部分が増えていきます。読み物、聞きもの両方に共通することですが、あれもこれもと欲張って手を出さずに、これだと思うものを１つ選び、それをじっくり使い倒す方がいいですよ。
いくつかおすすめを紹介しましたが、文法書も読み物もパラパラとめくった瞬間に「これだ」というフィーリングがあります。色々な本を開いてみて、ぜひ自分のパートナーとなる教材を見つけてくださいね。
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