英語を学習している人は、きっちりとした文法に則った正しい文を目にしながら勉強を進めている人がほとんどだと思います。しかし、言葉は生き物です。時には崩れた形で使われたり、文法書には決して出てこない表現も日常の中で当たり前に使用されています。そんなカジュアルなフレーズを学ぶのに、英語の絵本はうってつけの教材と言えます。
英語の絵本を選ぶにあたり、最初のうちは日本語でも読んだことのある物語や、有名なキャラクターものを選ぶとすんなり入り込めると思います。日本の昔話を英訳したものもずいぶんたくさん売られるようになりました。
おすすめ英語の絵本10選
①セサミストリートの絵本シリーズ
しかけ絵本のような感じで言葉はそれほど多く書かれていません。小さい子が目で見て楽しむ感じです。大人の英語学習者に、というよりは小さい子供が見て楽しむ要素が強いかもしれません。セサミ好きにはたまらないシリーズです。
②がまくんとかえるくんシリーズ
小学校の国語の教科書に載っていたこともあるし、日本語版も出ている「がまくんとかえるくん」は、英語版では「Frog and Toad」というタイトルになっています。筆者は日本語版も好きなので、同じ絵本で日本語版と英語版を並べて同時に読み比べをしてみました。交互に読むので全く進まないのですが、「こういう言い回しをするのか~」という発見があってなかなか面白かったです。
③それいけ!アンパンマンシリーズ
アニメの方ではなく、原作の絵本に英訳がついたものです。筆者はアンパンマンショップでこの絵本を購入しました。同じページの中に和訳も入っているのでわかりやすいです。アニメのまんまるアンパンマンに慣れていると原作のタッチに最初は驚くかもしれません。ですが、原作のアンパンマンのなんともいえない優しい顔も味があってとても良いですよ。
④ミッフィーちゃんの英語絵本
CDアルバムとほぼ同サイズの正方形の絵本です。たくさんのタイトルが発表されています。この絵本はとても口語的な文章で書かれていて、ガチガチの文法知識しか持っていなかった頃の筆者は読むのに少し苦労しました。話の内容自体はそれほど難しいものではないのですが、英語の色々な言い回しを知ることができた本です。
⑤ディズニーの英語絵本
シンデレラ、ラプンツェルといった女の子が好きな定番のお話から101匹わんちゃん、ジャングルブックなどラインナップは実に多彩です。この絵本もサイズはあまり大きくなく、システム手帳ほどの持ちやすい大きさです(一般的なサイズのものもあります)。
⑥南の島の星の砂 / 南の島の恋の歌
歌手のCoccoが描いた絵本です。Coccoの書く本には英語で書かれているものや英訳がついているものが多く、ファンのみならずとも楽しめる、学べる内容であると思います。この2冊は英文も勉強になりますが、挿絵もとても美しいのでお勧めです。スクラッチ画(カラフルにした紙を黒いクレヨンで塗りつぶし、釘などで引っ搔いて色を出す)という手法で描かれています。
⑦The Big Fat Catシリーズ
文法書も出ているビッグ・ファット・キャットの絵本は難しい文法はほとんど使われていない上に、やや難易度の高い単語が出たときには、その単語の下に意味も載っているのでいちいち中断することなく読み進めていくことができます。また、巻末には物語の本文について文法的な解説も記載されていますので、まさに学びながら読書も楽しめるシリーズであると言えます。
⑧日本マンガの海外版
絵本というよりはマンガなのですが…。ONE PIECEやドラゴンボール、BLEACHにNARUTOなど、日本でヒットした(している)マンガの海外版もおすすめです。マンガは擬音語がよく出てきますので、日本語と比べてみるのも面白いです。ちなみに、日本語で「ジャジャーン」とか「どどーん」というようなフレーズは、英語では「Ta-da!」となります。しゃべる時も「タダー!」と発音します。ただしペーパーバックは値段がちょっと高いのが難点です。
⑨スヌーピー/ムーミンの英語版マンガ
こちらもマンガですが、書かれている英語は少し難しめかもしれません。スヌーピーではほっぺにチュッ、という音はsmack、と表されます。どちらも人気のあるキャラクターですので、ぜひ手に取ってみてはどうでしょうか。これらもアンパンマンシリーズと同様、絵は原作のタッチで描かれています。ちょっとシニカルな表現があるところも大人向けかもしれません。
⑩MR.MEN LITTLE MISS シリーズ
イギリスのロジャー・ハーグリーブスさんが描いたもので、日本語版でも出版されている本です。MR.BUMP(ドジドジくん)やLITTLE MISS TROUBLE(トラブルちゃん)など、人間の性格を表したたくさんのキャラクターがいます。1冊1冊はとても薄い本なのですが、順番に揃えて並べていくと、背表紙にはある仕掛けがしてあります。読むのも集めるのも楽しい絵本です。
まとめ
他にも、「はらぺこあおむし」や「ケイティ」「おばけのバーバパパ」など枚挙にいとまがありませんが、年齢に関わらず絵本ってとてもいいものだと思いますので、とっつきやすいものから少しずつ読み進めていき、徐々にエッセイや小説など難しいものにシフトしていくといいと思います。筆者は今でも時々英語の絵本を読みます。実際の会話にも役に立ちますよ。
大人の学習者はもちろんのこと、早期の英語教育が声高に叫ばれている今、小さいお子さんがいる方はこういった英語の本を読み聞かせに使用すると、小さいうちから英語の脳を鍛えることができるかと思います。最近は洋書を扱う書店も増えているし、インターネットでも簡単に手に入れることができる時代になりました。ぜひ自分のお気に入りの1冊を見つけてくださいね。
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