本来、「Yes」か「No」かで答える質問は、最も簡単な質問であるはずです。
しかし、意外にも「Yes/No質問」へのナチュラルな答え方はあまり知られていません。
今回は、「Yes/No質問」への自然な答え方を紹介します。
「Yes I do」「No it isn’t」は固すぎる?
一般的に、学校では「はい」か「いいえ」で答える質問では、次のように答えるように教えられます。
Do you like dogs? –Yes, I do.
Is your sister shy? –No, she isn’t.
Can you dance? –Yes, I can!
しかし、この答え方、実際の英会話においては、少し丁寧すぎるため、堅い印象を与えてしまうのです。
そもそも、こういった質問に答える際、「Yes, I do」や「No, I don’t」などと言わなくても、「Yes」か「No」と言うだけで伝わります。
そのため、日常会話では、ネイティブがわざわざ「Yes, I do」や「No, I don’t」と言うことはあまりありません。
もし次回、英語で会話している際に、「はい」か「いいえ」で答える質問が来たら、「Yes」または「No」のみで返答してみてください。
丁寧に答える場合より、かなりナチュラルに聞こえるはずです。
「Yes」か「No」の方が圧倒的に楽
実は、このように「Yes」か「No」で端的に答えるのには、もう一つ利点があります。
それは、文法的なことで悩む必要がなくなる点です。
「Yes I do」や「Yes I am」のように丁寧に言う場合、慣れていないと、「Yes」や「No」の後に何を置くか迷ってしまいます。
「Yes, I am」なのか「Yes, I do」なのか、はたまた「Yes, I will」なのか。
時制の違いや、主語を統一させることに気を使わなければなりません。
しかし、「Yes」か「No」だけなら、そのような心配も必要がなくなるので、一石二鳥なのです。
カジュアルな場面の「Yeah/Yup」
突然ですが、みなさんが質問に対して、実際に「はい」や「いいえ」を使うのはどんな場面でしょうか?
それはきっと、目上の人と話すときや、仕事の面接など、フォーマルな場面です。
しかし、友達に「今日は早起きできた?」と聞かれたとき、「はい!できたよ」や「いいえ。できなかったよ」では、少し違和感がありますよね。
普通はこの場合、「うん!できたよ」か「ううん。できなかったよ」と言います。
日本語では、「はい」や「いいえ」にはどこか改まった印象があるのです。
英語の場合も似ていて、シチュエーションによっては、「Yes」と答えることも堅い印象を与えかねません。
親しい友人などと話す際など、カジュアルさを出したい場合には、「Yes」の代わりに「Yeah」や「Yup」を使うことができます。
特に、「Yeah」はネイティブとの会話ではかなりよく出てくるので、覚えておくと良いでしょう。
カジュアルさの度合いで言うと、「Yup」の方が「Yeah」よりくだけている感があるので、「Yup」は本当に親しい間柄で使うことをおすすめします。
ちなみに、「No」は「Yes」に比べれば、それほど堅い印象があるわけではありませんが、柔らかい表現でもありません。
親しさを出したいなら、「No」の代わりに「Nope」や「Nah」を使うこともできます。
どちらにしても、使うシチュエーションをわきまえることを忘れずにしてください。
「Yes」や「No」の後に何を言うかが大事
さて、ここまで「Yes/No質問」への自然な答え方を解説しました。
しかし、もしあなたが「Yes」や「No」を言った後に何も言わなければ、それこそ不自然です。
素っ気ない印象を与えるだけでなく、会話が途切れてしまう原因にもなります。
「Yes」や「No」で質問に答える際は、その後に理由なども付け加えるようにしましょう。
例えば、以下のような形です。
A: Are you hungry?
B: No. I just had a hamburger, so I’m okay.
このように、質問に答えるだけでなく、その先を考えて返答する。
こうすることで、会話が広がりやすくなります。
ネイティブとの会話が続かない人の中には、質問に答えるだけで終わっているケースが少なくありません。
例え「Yes/No質問」であっても、「Yes」や「No」だけで終わってしまわないように注意しましょう。
答えが「Yes」でも「No」でもないとき
最後に、答えが「Yes」でも「No」でもないときの自然な答え方をいくつか紹介します。
Maybe.
「maybe」は「多分」という意味ですが、これは答えをはぐらかすのに便利な単語です。
意味的には、「かもね」となります。
例)
A: Do you like him?
(訳:彼のこと好きなの?)
B: Maybe.
(訳:かもね)
Kind of/Sort of.
「kind of」や「sort of」は、とても便利な表現です。
文脈によって意味は変わりますが、「ちょっと」や「まあね」、「なんとなく」などの曖昧な意味を表す表現です。
例)
A: Did you enjoy the party last night?
(昨夜のパーティーは楽しめた?)
B: Kind of…but it was not that interesting.
(訳:まあね…でも、そんなに面白くなかったよ)
It depends.
「It depends」は、「場合による」という意味で、こちらも非常に便利な表現です。
「It depends on~」で「〜による」という使い方もできます。
例)
A: Are you attending the meeting?
(訳:ミーティングには出るの?)
B: Well, it depends on who’s coming.
(うーん、誰が来るかによるね)
まとめ
今回は、「Yes/No質問」へのさまざまな対応法を紹介しました。
学校では、ここまで詳しく習うことは、残念ながらほとんどないでしょう。
しかし、実際に使える英会話の習得を目指しているなら、こう言った受け答えの知識は必須です。
ぜひ覚えて、実際の英会話で試してみてください!
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