【保存版】英検準1級の対策 (勉強法とアドバイス)

英検とは

•英語力をはかる資格試験のひとつ
•正式名称は「実用英語技能検定試験」
•受験地が多く受験しやすい試験である

英検は上から1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級とレベル分けされていて、受験者は自分のレベルに合わせて自由に検定級を選ぶことができます。また、年齢制限はありませんので、時々小学校低学年の子が上級に合格するニュースを目にすることもあります。

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英検準1級

英検準1級の目安は大学中級(2年)程度

1級と準1級は「リーダー(品格)の英語」と位置付けられ、社会生活で通用する英語力が求められます。長文の内容も専門用語が並び、一筋縄ではいかないレベルです。1次試験のライティングでは定められた語数でエッセイを書くことになります。大問1の単語の4択や長文読解で時間を取られると、エッセイを書く時間がなくなるので、時間配分を考えながら試験勉強をしましょう。90分の試験時間のうち、最低でも30分はライティングに割きたいところです。試験は1次と2次に分かれ、面接試験を加えた内容で合否を判定します。1次試験(リーディング、リスニング、ライティング)をパスした人だけが2次試験(面接形式のスピーキング)に進みます。1次試験は受かったけど2次試験で不合格になった人や、何らかの理由で2次試験を受けることができなかった人はその試験から1年間1次試験を免除され、2次のスピーキングから試験を受けることができます。ただし、検定料は1次試験から受けるときと同じです。

準1級の審査基準

以下の基準に基づいて合否判定が行われます。
程度 社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。

審査領域

読む 社会性の高い分野の文章を理解することができる

聞く 社会性の高い内容を理解することができる

話す 社会性の高い話題についてやりとりすることができる

書く 社会性の高い話題についてまとまりのある文章を書くことができる

試験の受け方

•英検は6月、10月、1月の年3回実施
•受験のおよそ2か月前から書店、コンビニエンスストアまたはインターネットで申し込みをすることができる
•海外からも受験できる(ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイ)

申し込みを済ませると受験票が到着します。試験の1週間くらい前に送られてきます(結構遅めです)。

試験会場は本会場(協会が定める公開会場)・準会場(学校や塾などが設定する会場)があります。学生の場合は自分が住んでいる町の学校で受験することになると思いますし、大人の場合は居住地内の会場に割り振られることになります。

受験の申し込みをする際に、会場を自分で指定することはできません。

試験の流れ

試験当日は時間に余裕をもって集合場所に到着できるようにしましょう。筆記用具、受験票を忘れずに。腕時計を使用することはできますが、アラームが鳴らないように設定しておかなければなりません。スマートフォンを時計代わりに使用することは禁止されています。

試験会場に入ったら、すべて試験監督者の指示に従ってください。指示に従わないと失格となる場合があります。当日は解答用紙に氏名、誕生日などを記入する欄があるので、試験監督者の話をよく聞いておかないと、解答が無効になる場合がありますので気を付けましょう。

準1級の試験時間は筆記が90分、リスニングが約25分で、解答は全てマークシートで行います(ライティングのみ記述式)。試験全体の目安は2時間30分です。筆記用具として使用できるのは鉛筆、シャープペンシルのみで、ボールペンなどのペン類は使用できません。また、HB以下の濃さでマークすると機械が読み取れず誤答となる場合があるので、HB以上の濃い鉛筆を使用しましょう。シャープペンよりも鉛筆の方がマークしやすいのでお勧めです。

試験を受けた後は

英検は金・土・日のいずれかの曜日で実施されます(会場によります)。試験を受けたときの問題用紙は持ち帰ることができます。また、週が明けて月曜の午後には解答速報として問題の答えがインターネット上にアップされますので、自分の答えを解答用紙にメモしておいて、自分で答え合わせをしておくこともできます。

1次試験の結果は、試験日から約3~4週間ほどで郵送されます(インターネット上には1週間ほど早く結果がアップされます)。1次試験に合格した場合は2次試験の受験票と1次試験のスコアが同封されており、不合格の場合はスコアだけが届きます。2次試験を受ける際の受験票には本人確認のための写真を貼る場所があるので、本人とわかる写真を貼っておきましょう。サングラスをかけているものやプリクラなどの使用は禁止されています。

試験対策

英検対策用の問題集は多数販売されています。大きさやカラーの有無など自分の好みの1冊を見つけるとよいでしょう。協会のホームページには過去問がアップされていますので、実際の過去問を解くこともできます。

問題集(協会の過去問含む)を手に入れたら、その1冊を繰り返し解くことが重要です。あれもこれもと何冊も準備しなくても大丈夫です。複数冊を準備して中途半端になるよりは、1冊をしっかり取り組んだ方が気持ち的にもよいと考えます。1冊では心配…という人は、協会のホームページから過去問をダウンロードして取り組むとよいでしょう。無料です。

準1級で出題される問題は政治、経済、医療と幅が広く、日頃から様々な情報に触れておくことが重要です。筆者が試験を受けたときは、長文読解の問題で天然痘(ワクチン)の話が出題されました。

<リーディング>   90分(リーディング、ライティング合わせて)

(1)短文の語句、空所補充 25問 4つの選択肢から最適な単語を選ぶ

(2)長文の語句、空所補充 6問 パッセージの空所に文脈に合う語句を補う

(3)長文の内容 一致選択 10問 パッセージの内容に関する質問に答える

<ライティング> 指定されたトピックについての英作文を書く 記述式

<リスニング>  25分 *問題は全て1度しか放送されません 全て4択

(1)会話の内容に関する質問に答える 12問

(2)パッセージの内容に関する質問に答える 12問

(3)リアルライフ形式の放送内容に関する質問に答える 5問

*(3)のリアルライフ形式とは、与えられた条件を達成する選択肢を放送された英文を聞いて選ぶ、というものです

【例】「〇〇に行きたいときはまずどうしたらよいか」という設問に対し、放送を聞いたうえで適切な選択肢を選ぶ

このリアルライフ形式のリスニングは結構やっかいで、4つの選択肢の内容全てが放送の中に盛り込まれており、しっかり聞き取らないと正確な答えを選ぶことはできません。普段からナチュラルスピードの英語に慣れておく必要があります。

2次試験について

1次試験の合格通知が届いて1週間ほどで2次試験です。合格通知が来てから準備をすると間に合わない可能性があるので、1次の結果が来る前から2次の対策をしておきましょう。

2次試験は面接形式のスピーキングテストです。試験時間は10分程度です。
<面接試験の流れ> *指示は全て英語で出されます
1.入室し、面接官と簡単な挨拶・会話(アティチュード:態度も見られています)
2.面接カードに描かれている4コマのイラストについて2分で説明する
3.イラストに関連した質問に答える(1問)
4.カードのトピックに関連した内容についての質問に答える(2問)
5.カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問に答える(1問)
6.面接カードを面接官に返却して試験終了

アドバイス

準1級ともなると、単語の羅列だけで面接をパスすることは難しいと思います。筆者自身も2級を取得してから準1級までの壁はとても高く、何度も挫折を味わいました。感覚として、2級までは英語が人より得意であれば合格するのはそれほど難しくありません。ただし、準1級からは文法の知識よりも文章の深い内容をしっかりと読み込まなければ正解できない問題ばかりです。当然、使用される単語のレベルも2級までとは全く異なると言っても過言ではありません。これまで身についた文法事項や単語を駆使し、質問に対して論理的に答えを返すことが求められています。トピックの内容も歴史、文化、テクノロジー、自然・科学などありとあらゆる分野から出題されますので、普段からいろいろなジャンルにアンテナを張り巡らせておくことが大切です。このレベルまで来ると、全て学ぶべき文法は頭に入っている状態ですので、いかにして単語の語彙力を増やし、場面や状況に応じて適切に使用できるか、がポイントとなります。日常会話ではほぼ使わないような専門的な単語も覚え、「使える」レベルにまで昇華させることが合格のカギです。準1級以上を取得する力があれば、海外でも通用すると認められることになります。相当時間はかかると思いますが、あきらめないでコツコツ続けることが大切です。頑張ってくださいね。

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