品詞を活用して文章に彩りを~形容詞編~
英語の勉強を進めていくと、「なぜか簡単な文しか書けないなぁ」という悩みを持つことがよくあります。初級学習者は、短い文を書く練習を多くこなすことが重要ですが、わかるようになってくるとそれだけでは物足りなくなる瞬間がやってきます(レベルアップしている証拠です!)。
そんな時に文章に彩りや深みを持たせるのが形容詞・副詞という存在です。今回は形容詞について紹介します。
○形容詞とは「どんなものか」を修飾するものである
形容詞は基本的に名詞の前に置かれます。日本語で言うと『赤い』リンゴ、『高い』山の『赤い』『高い』が形容詞にあたります。
【形容詞なし】an apple りんご(特に何も指定がない一般的なりんご)
【形容詞あり】a red apple 赤いりんご(青や黄色ではない赤いりんご)
形容詞を使うと、モノに対して「赤い」とその性質を限定することができます。青や黄色ではなく赤である、と。他の形容詞についても同様です。
a tall boy 背の高い少年
a famous group 有名なグループ
a difficult question 難しい問題
修飾語とはつまり単語や文章を「飾る」ものですので、飾りはいくつつけても問題ありません。限度はありますが、たくさんつけるとそのモノが持つ性質をよりたくさん表すことができるようになります。
a tall and cool man 長身でかっこいい男性
a gentle-hearted big dog 優しい心の大きい犬
やろうと思えばいくらでもつけることはできますが、そうなると修飾の対象となる名詞が後ろの方へ行き過ぎてしまうので、2つか3つにとどめておくのがいいと思います。
I want to marry a tall, cool, gentle, rich, smart guy.
私、背が高くてかっこよくて優しくてお金持ちで頭のいい人と結婚したい。
…やりすぎですね(笑)。
○形容詞を使いこなすには、やはり数多く練習すること
理論だけ覚えても使えるようにならないのはどれも同じです。形容詞も、読む・書く・つぶやくなど様々な方法で知識をインプットしましょう。
いちばんとっつきやすい形容詞は「色」です。名詞の前にポンと置く感覚を身につけるために、目に映るものを色付きで表現してみるといいと思います。
a brown car / yellow bags / a blue bird / a green-eyed doll …
また、曲のタイトルやバンド名などに形容詞として色が用いられているものもありますので、そういった例を探してみるのも楽しいかもしれません。
White breath ( T.M.Revolution ) / Yellow Submarine ( the Beatles ) …
Red Hot Chili Peppers / Black Acid Cherry / Golden Bomber …
次に抑えておくべきは大小、長短などの見た目を表す形容詞です。類義語や対義語はセットで覚えておくと楽です。単語を覚えるときは、その単語だけでなくいくつかのかたまりで覚えると、覚えやすいし忘れにくいです。例文として頭に入れてしまうとアレンジもきくのでおすすめです。
【対義語】
a tall / short (small) girl
a big / small bag
a long / short bridge
a small / medium / large T-shirt
wide / narrow road
hot / cold water
【類義語】*似てはいますが全く同じように使えるわけではないので、ニュアンスの違いをおさえておく必要があります
tall / high cute / pretty good / great / nice
big / large cool / handsome pure / innocent
こういった形容詞を含む文を書いてみたり、目に入ったものに形容詞をつけて表してみるなどして、たくさん練習してください。今までよりも英語が長く書けるようになり、表現する楽しさを味わえるようになると思います。
○There is no royal road to learn.
ノンネイティブである我々日本人が大人になってから英語を習得しようとする時、障害となるのは時間というハンデです。あっという間にできるようになる魔法のメソッドなどは存在せず、ただひたすらに様々な例文を頭にインプットし、少しずつ使いながら身に着けていく以外に方法はありません。
それは非常に暗く長い道のりに思えるかもしれませんが、必ず光が見える瞬間がやってきます。言語の学習に終わりはありません。ちょっとずつの「できた!」を糧に英語の学習を進めていただければと思います。
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