英語で歌で発音上達！鉄板はビートルズ、カーペンターズ

英語が国際語となって久しい現在、世界中には様々な英語が存在します。俗にいう方言というものです。例えばアメリカの発音は舌をしっかり丸めることが多いので、ややくぐもった音に聞こえることがあります。対してイギリスはrの音でもそれほど舌を丸めないので、同じ単語でもあっさりした感じに聞こえます。

例：girl アメリカ発音…ゴゥロ　イギリス発音…ガーゥ

＊無理矢理カタカナにすると違和感がありますが、日本人にはイギリス発音の方が聞き取りやすいと思います。

他にも、オーストラリアやニュージーランドでは「エイ」と発音するところを「アイ」と発音します。today …トゥダイ　のように。これも方言の一つとみていいでしょう。

少し前置きが長くなりましたが、日本人が英語を発音する時は、どうしても母国語のクセが入ってしまうことがよくあります。だからといってそれが全く海外で通用しないかというとそんなこともないのですが、あまりにも全てに母音の干渉があったり、rとlの発音が同じであってしまうとコミュニケーションに支障をきたしかねません。

「ライス（米）」という単語、rで発音するかlで発音するかによって全く意味が異なってしまいます（rが「米」、lが「しらみ」）。もちろん、相手は前後の文脈でどちらのことを言っているのか判断してはくれますが、やはり発音がきれいにできるに越したことはありません。

英語の歌を歌えるようになるだけで、発音はぐっと上達する！

そこで、きれいな発音をするための一番確実な方法が「英語の歌を歌うこと」だと筆者は考えます。実は英語の単語って、語尾はあまり発音されていません。

次の語とのつながりがあるため、強く発音されることがほぼないのです。加えて英語の発音はリズムとアクセント（強く発音する部分）が大事ですので、これらの条件をすべて満たす英語が「歌」なのです。

まずは聞き取りやすい日本人の英語から

もちろん最初から好きな海外アーティストの歌を選んでも構いません。日本人でも発音の上手は人はたくさんいますので、そういった人の歌から入るのもとっつきやすくていいかもしれません。
Dreams come trueの吉田美和さんは歌もうまいし英語も聞き取りやすくて上手だと思います。たくさんの歌が発表されていますが、筆者のおすすめは「Winter song」です。

サビの中で　I want to show you everything I need…　という部分があるのですが、後半の大サビの部分だけ　I want to　が　I wanna show you… と歌われています。want to は口語でよくwannaと発音されることがあり、歌にはそういったくだけた表現も含まれているので会話にも応用することができます。

もう１組のおすすめはLOVE PSYCHEDELICOです。英語の発音が上手なのは言うに及ばずですが、なぜか日本語の歌詞ですら英語に聞こえてしまうこの不思議。

私自身はこの歌を真似して歌いまくったことが発音の上達につながったと思っています。「LADY MADONNA～憂鬱なるスパイダー～」を歌えるようになったあたりから、洋楽も楽に歌えるようになった気がしています。

鉄板はビートルズ、カーペンターズ

ビートルズやカーペンターズは中学校の英語の教科書に歌詞が載っています。また、教科書執筆者が出版した本でもこの２者はよく取り上げられていますので発音的にも文法的にも歌いやすいと思います。先述した通り、イギリス系の歌手は発音が聞き取りやすいので歌も歌いやすいと思います。

最初はゆっくりめの歌がいいでしょう。ベット・ミドラーの「The Rose」や、Celtic womanの「You Raise Me Up」なんかはテンポがゆっくりでいいですよ。男性ヴォーカルで言うと、QUEENの「We are the champions」なんかはどうでしょうか。仕上げとして早口の「We will rock you」にチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

発音があまり上手でなくても、しっかり文法を理解して話すことができているのであればコミュニケーションに困ることはありません。しかし、どうせなら「発音がきれいだね」と言われるほうがかっこいいと思いませんか。英語の歌が上手に歌えるようになると、会話のスピードも上がるし、かなり滑らかに話すことができるようになります。

ぜひお気に入りの歌手や歌を見つけて練習してみてはどうでしょうか。

Today's English 英会話勉強法